社長に「転職未経験者」を選ぶのはもうやめた方がいい理由「転職未経験者」を社長にするのはやめたほうがいい理由とは(写真はイメージです) Photo:PIXTA

大企業の新社長は
生え抜き社員ばかりだが

 来期の新社長(予定)が報道されている。超大企業であっても50代が多く、だいぶん若返りが進んできた。来るべきデータ駆動型社会の時代、そして地政学的大変動の時代に合わせて、新しい時代には前例にとらわれない(はずの)若い世代を充てるという考えであろう。

 しかしながら、こと伝統的大企業の新社長においては、ほとんどが生え抜き社員である。自社しか知らない。外国の現地法人や関係会社への出向経験などはあっても、よそで同じ釜の飯を食った経験がない。

 もちろん“優秀”であることは間違いなく、会社の要職は経験しているから、その会社において必要な業務能力、人的ネットワークは保有しているだろうが、外のことはとにかく知らないのである。

 これらの“優秀”な人材を端的に語ると以下のようになる。