半導体メーカーにとって、売り上げは多くの顧客層で減少しているが、自動車分野では需要が増加している。電気自動車(EV)は、ガソリン車よりも多くの半導体を使用する傾向があり、さらにすべての自動車の自動化が進んでいるため、自動車向け半導体メーカーに対する需要は高まっている。テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、年間生産台数を2022年の130万台から30年には最大2000万台に増やす計画を明らかにした。市場の長期的展望が力強いことを示唆している。テスラのカーン・ブディラジ副社長(サプライチェーン担当)は「12インチウエハー換算で約70万枚を消費している」とし、「テスラが2000万台の生産目標を達成すれば、800万枚のウエハーが必要になる」と述べている。同社はまた、自動車1台あたりの半導体使用量を減らす方法を研究しており、業界が拡大していることを考えると、半導体製造能力が障害になるとは考えていないとした。
半導体メーカー、苦境でもEVで需要増
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