崖を飛び越える男性写真はイメージです Photo:PIXTA

もし、今「自分には主体性がない」と感じているとしたら、それはあなただけではありません。どうして私たちの多くはそんな風に感じるのでしょうか? 本稿では、ライフコーチのボーク重子が「主体性」について紹介します。

※本稿は、ボーク重子『人生・キャリアのモヤモヤから自由になれる 大人の「非認知能力」を鍛える25の質問』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を抜粋・編集したものです。

「指示待ち体質」からの脱却

 今回は、「言われたからやる」「言われたことをやる」という指示待ちではなく、「自らやりたいからやる」という主体性を育むためのスキルを実践していきます。

 自分の意見を持たず、言われたことだけを文句を言わずに効率よくこなすうちに、私たちはすっかり「指示待ち体質」を身につけてしまいました。これでは、どんなときも自らの力で道を切り拓いていくことはできません。

 でも私たちは、指示待ちになりたくてなったんじゃない。ただ、そんな環境で育つのが普通だっただけ。だから、大丈夫。一緒に、自らの意志で行動する「主体性」を身につけていきましょう。

POINT:「Must(やらないといけない)」「Should(やったほうがいい)」は最小にして、「Want(やりたい)」にリソースをシフトする

基本のリフレーム(『人生・キャリアのモヤモヤから自由になれる大人の「非認知能力」を鍛える25の質問』P.173より転載)基本のリフレーム(『人生・キャリアのモヤモヤから自由になれる大人の「非認知能力」を鍛える25の質問』P.173より転載) 拡大画像表示

「主体性」とは

「主体性」は、誰かに言われていなくても、何もすることがないときでも、自ら何かを見つけて行動し、そしてその行動に責任を持つこと。つまり、言われていないことを自分で考えて、やりたいからやることです。

 キャリア構築においては、「近道はないか」「もっと違った生き方はないか」「こっちを試してみたい」「自分にもっと向いている仕事って何だろう」と自ら考えて行動することが多いと思います。

 私たちは、そんな行動を通して「自分の人生を生きている」ということを感じるのではないでしょうか? それに、何といっても誰かの指示や命令で動くよりも、自分で考えて選んだことをする方が人生楽しいです。