飲食店での迷惑行為や、多くの人のひんしゅくを買う行為をネット上にアップし、炎上してしまう若者が後を絶たない。逮捕者まで出てきている。迷惑行為に対する批判の声が多い一方で、批判の集中にさすがに「オーバーキル(必要以上の攻撃)」ではないかという声も聞こえてくる。(フリーライター 武藤弘樹)
すしテロ、不謹慎投稿
若者の炎上が後を絶たず
若者たちの炎上投稿が後を絶たない。本稿に炎上をこれ以上燃え盛らせる趣旨はないので過度の追撃は控えるが、極めて不謹慎な内容の動画や飲食店での迷惑行為の動画は、見たら不快に思うのが当然である。
ある回転ずしチェーンでしょうゆ差しをなめるなどの迷惑行為をした容疑者ら(21歳、19歳、15歳の3人)が、威力業務妨害の疑いで逮捕された。
回転ずしチェーンで行われた迷惑行為関連の逮捕は、本件が初めてとなった。このケースが、後の同種の犯罪を抑止してくれることを期待したいが、なぜ若者の愚かな、言ってみればアホな投稿が後を絶たないのか。
推測される主な原因はおそらくひとつではなく、今パッと思いつくだけでも「若者にとってのSNSの価値と役割」や「若さゆえの勢いと浅はかさ」「法の甘さ」などが挙げられる。ただ今回は、特に「ネットリテラシーの教育のあり方」に焦点を当てて考えてみたい。