すると非常に興味深いことがわかりました。「魅力はそうでもないのに愛他的な男性」は、なんと「魅力的ではあっても愛他的ではない男性」よりも、女性回答者たちには「お付き合い相手として望ましい」と高い評価を受けていたのです。

 女性にとっては、イケメンかどうかより、愛他的かどうかのほうが大きなウェイトを占めることがわかったのです。

「僕は、顔だちには、まったく自信がないんだよなあ……」という男性は少なくないと思うのですが、大丈夫みたいですよ。顔だちがよくとも、思いやりにかけて、不親切な人より、愛他的な男性のほうが絶対にモテますので、もっと自分に自信を持ってもいいのではないでしょうか。

 女性の場合はどうでしょう。オックスフォード大学のデビッド・ムーアは、「近所のお年寄りのために代わりに買い物に行ってあげる」「地元の学校で、無給で子どもたちに勉強を教えてあげている」など、愛他的であることがわかるプロフィール文章を評価してもらったところ、愛他的な人は、男性からも、女性からも、「長くお付き合いする相手としてとっても望ましい人」という判断を受けることがわかりました。

 ムーアの研究では、「顔だち以上に重要」かどうかまでは調べられていないのですが、女性にとっても愛他的であることは魅力を高める要因になっていることは間違いありません。

 困っている人がいたら、とにかく声をかけてください。かりに自分一人で何とかできたとしても、他のだれかから「手伝いましょうか?」と言ってもらえるのは、絶対に嬉しいことだからです。

 愛他的な行動が自然にできるようになると、おそらくは出会う人すべてに好かれるような人間になれるでしょう。親切な人を嫌う人など、この世にはいませんからね。

脳画像で判明!誰とでもすぐに仲良くなれる人の脳の活動

 仲のいい人とは、不思議なことに、同じようなモノの見方、感じ方をするものです。相手が楽しいときには自分も楽しく感じますし、相手が悲しいときには自分も悲しく感じるのです。

 カリフォルニア大学ロサンゼルス校のキャロリン・パーキンソンは、実験参加者にお願いして仲のいい友達を連れてきてもらって、一緒にさまざまな映像を見てもらいました。