真言宗の尼僧である悟東あすかさんが、ご神仏の力を借りて幸運に生きる方法を綴った『神さま仏さまがこっそり教えてくれたこと』を読むと、私たちが日々、ご神仏につねに温かく見守られて生きていることを実感させられます。そして「神さま仏さまなんて、いるわけない!」と思い込んでいる人でもいつしか、「神さま、仏さまに祈ってみよう!」という気持ちになってきてしまうはずです。
※ここでは特別に、本書に書ききれなかったお話を紹介します。
「運が悪い」に救われるかもしれない
ご神仏が私たちに気づきを与えるためのメッセージを日々、送り続けてくださっていることを私はよくお話ししています。
そのメッセージの伝え方はさまざまあるのですが、それについて今回は特に、私たちが一見、「何だかうまくいかないな…」「今日はツイてない」「どうも運が悪かった」と思うような出来事にこそ、あなたを救う重要なメッセージがあるかもしれないことをお話ししましょう。
日常の「うっかり!」が知らせるもの
ご神仏からのサインとして、一番わかりやすいのは「失敗」です。
例えば、次のようなことです。
●思わぬところでつまずいたり、転んだりする。
●何か物を落として壊す。
●出がけに何度も忘れ物をして家に戻ることを繰り返す。
●電車に乗り損ねて、約束の時間に間に合うかどうかハラハラする。
……このような失敗、つまり、「うっかり、やらかしてしまった!」という日常的な出来事です。
自分ではなく、誰かが目の前で失敗するのを見るという場合もあるかもしれません。
拡大画像表示
ヒヤリとした次の瞬間、アッと何かに思い当たることがあります。
また、その失敗をきっかけに思いがけない気づきがあるとか、ふと考え方の転換が起こるとか、そんな展開につながることもあるでしょう。
ずっと心に重くわだかまっていた問題への何らかの答えがふと、心に浮かぶこともあります。
なぜかスムーズにいかない…
行かなければならない場所がある時、やりたいことがある時に、なぜか「邪魔が入る」「スムーズにいかない」ということが、ご神仏からのサインである場合も少なくありません。
私の経験では、約束の場所に行く準備をしている時、何段階にもわたってそうした出来事が起こる場合があります。