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前々回は時間栄養学の概要について、前回は時間栄養学に沿った食べ方の朝食編をお伝えしました。今回は昼食編、健康やダイエットにつながるお昼の食べ方について、その考え方や食べるタイミング、具体的なメニューを解説します。(管理栄養士 岡田明子)

時間栄養学的に見た「昼食の役割」とは?

 体内時計をつかさどっている時計遺伝子には、脂肪合成を促進するタンパク質「BMAL1」を増減させる働きがあります。「BMAL1」が増えているときに食べると脂肪になりやすく、「BMAL1」が減っている時間に食事をすることが「いつ食べるか」のポイントになります。

「BMAL1」は毎日12時間周期で増減を繰り返し、深夜2時に最も多く、午後2時に最も少なくなります。つまり昼食を食べる時間帯の午前11時~午後1時頃は、3食のうちで好きなものを食べることができるチャンスタイムとなります。

 脂質や糖質は、体内で中性脂肪に合成されてエネルギー源として消費されます。消費されずに余ってしまった中性脂肪が体脂肪となるため、脂っこい食べ物を好む方は、中性脂肪が増えにくい昼食の時間帯に食べるとよいでしょう。夜遅くなるにつれて中性脂肪は燃焼しづらくなっていきます。夕食までの時間が空いてしまう方は、腹持ちがよく、多少ボリュームのある食事を取ってもよいでしょう。