「子どもには、少しでも体によいものを食べさせたい!」ですよね。
でも、ごはんは毎日のこと。なるべくシンプルで簡単に済ませたいものです。
この連載では、『医師が教える 子どもの食事 50の基本』の著者で、赤坂ファミリークリニックの院長であり、東京大学医学部附属病院の小児科医でもある伊藤明子先生が、最新の医学データをもとに「子どもが食べるべきもの、避けるべきもの」をご紹介します。
不確かなネット情報ではなく、医学データと膨大な臨床経験から、本当に子どもの体と脳によい食事がわかります。毎日の食卓にすぐに取り入れられるヒントが満載です。
※食物アレルギーのある方は必ず医師に相談してください。

【小児科医が教える】子どもの体に「いい缶詰」「悪い缶詰」とは?Photo: Adobe Stock

缶詰の選び方 ポイント①

 缶詰・ビン詰め食品は保存食、非常食として大変貴重です。常備しているご家庭も多いと思います。

 缶詰にフレッシュなイメージはあまりないと思いますが、新鮮な食材に比べて、著しく栄養価が下がっているわけではありません。時短にも役立つので、適宜、利用したいところです。

 ただ一般的に、塩分や味付けの濃いものが多いので、食塩相当量をはじめとする栄養成分表示をよく見て選びましょう

缶詰の選び方 ポイント②

 もう1つ、缶詰を選ぶときの注意点として、BPA(ビスフェノールA)があります

 BPAとは、缶詰の内面塗装に用いられる化学物質です。人体にとって有害な物質で、心臓の病気やがんとの関連も示されています

 ある研究で78種類の缶詰食品を調べたところ、その90%でBPAが検出されました。

 缶詰を食べない場合に比べて、缶詰食品を食べることで、尿中のBPAが1000%も増えたという報告もあります[*89]。

 BPAは缶詰だけではなくプラスティックなどの加工包装からの溶出も報告されています。可能ならBPAフリー(BPAを使用していない食品)の缶詰ビン詰めの商品を選ぶようにしましょう。BPAフリーが身近で売られていない場合は、神経質に気にするほうが心身に害となるので、気に留めずに過ごしてくださいね。

 このほかにも『医師が教える 子どもの食事 50の基本』では、子どもの脳と体に最高の食べ方、最悪の食べ方をわかりやすく紹介しています。

(本原稿は伊藤明子著『医師が教える 子どもの食事 50の基本』から一部抜粋・編集したものです)

*89 Shahbazkhani B, et al. Prevalence of Non-Celiac Gluten Sensitivity in Patients with Refractory Functional Dyspepsia: a Randomized Double-blind Placebo Controlled Trial. Sci Rep. 2020; 10(1): 2401.