「子どもには、少しでも体によいものを食べさせたい!」ですよね。
でも、ごはんは毎日のこと。なるべくシンプルで簡単に済ませたいものです。
この連載では、『医師が教える 子どもの食事 50の基本』の著者で、赤坂ファミリークリニックの院長であり、東京大学医学部附属病院の小児科医でもある伊藤明子先生が、最新の医学データをもとに「子どもが食べるべきもの、避けるべきもの」をご紹介します。
不確かなネット情報ではなく、医学データと膨大な臨床経験から、本当に子どもの体と脳によい食事がわかります。毎日の食卓にすぐに取り入れられるヒントが満載です。
※食物アレルギーのある方は必ず医師に相談してください。

【小児科医が教える】子どもの体に「いいチョコ」「悪いチョコ」とは?Photo: Adobe Stock

100%ココアパウダーをプラス

 今日はバレンタインデーですね。

 甘いチョコレートのお菓子は美味しいですが、健康のことを考えると食べすぎは避けたいところ。なぜなら砂糖がしっかり入った甘いチョコ、クリームがたっぷり入ってまろやかなチョコは、糖と脂質を多く摂ることになるからです。また、甘くてまろやかなチョコは中毒性があり、一度食べると何度も食べたくなります。糖質とカラダによくない脂質を摂り続けることになり、危険です。

 チョコを食べたいときや子どものおやつには、100%ココアパウダーを活用しましょう。

・パンケーキ
・クレープ
・シリアル

 などに、100%のココアパウダーをたっぷりかけましょう。

 そのままだと苦くて食べられない場合は、きな粉や、きび砂糖を少しだけ足します。

 ココアパウダー(カカオパウダー)はミネラルが豊富で、食物繊維も含みます。必須のミネラル銅も多く含んでいます。老化を防ぐ抗酸化力がアップしますよ。ぜひおやつに振りかけてみてください。

 このほかにも『医師が教える 子どもの食事 50の基本』では、子どもの脳と体に最高の食べ方、最悪の食べ方をわかりやすく紹介しています。

(本原稿は伊藤明子著『医師が教える 子どもの食事 50の基本』から一部抜粋・編集したものです)