恒例企画「JA赤字危険度ランキング2023年版」の都道府県別バージョンをお届けする。ダイヤモンド編集部の独自試算により、5年後の金融2事業の減益額を算出したところ、過去最多の157JAが赤字に陥るという衝撃的な結果が導き出された。本連載『全国512農協 JA赤字危険度ランキング2023』では、都道府県ごとに単位農協の金融事業の減益インパクトが大きい順に並べた「ワーストランキング」を大公開する。それに加えて、本業の農業事業で稼ぐ農協を評価する「経営健全度」の詳細データを開陳。沈む農協と浮かぶ農協の優勝劣敗が鮮明になった。
全国では過去最多157JAが赤字の衝撃試算!
三重の「JA赤字危険度ランキング2023」は?
今年で4回目となる名物企画「JA赤字危険度ランキング2023年版」の都道府県別バージョンをお届けする。
ダイヤモンド編集部の独自試算により、5年後の金融2事業(信用・共済事業)の減益額を導き出した門外不出のランキングである。それによると、全国512農協の3割強に相当する157JAが赤字に陥ることが分かった。もちろん過去最多の規模である。
肥料・飼料費やエネルギーコストの暴騰などにより多くの農家が廃業危機に陥る中、農家をサポートする側の農協こそ財務基盤の弱体化が進んでいるのが実態なのだ。
本連載『全国512農協 JA赤字危険度ランキング2023』では、都道府県ごとに単位農協の金融事業の減益インパクトが大きい順に並べた「ワーストランキング」を全公開する。それに加えて、本業の農業事業(農作物の販売事業、資材の購買事業)で稼ぐ農協を高く評価する「経営健全度」の詳細データも開陳する。
金融事業に依存した農協の中には、経営再建が危ぶまれるジリ貧農協が目立つ。そうした沈む農協と、本業重視へ転換した浮かぶ農協との優勝劣敗が鮮明になっている。
では、三重のJA赤字危険度ランキングを見てみよう。
JAいがふるさと、JAみえきた、JAみえなか、JA伊勢、JA多気郡、JA津安芸、JA鈴鹿