儲かる農業 下剋上#4Photo:Boris Zhitkov/gettyimages

今年も、農家が決める「JA支持率ランキング」をお届けする。共済などの金融事業の減益額を、農産物の販売事業の増益でカバーする覚悟を決めた農協が上位を占めた。特集『儲かる農業 下剋上 ピンチをチャンスに』の#4では、組合員に選ばれる農協の成功の秘訣を明らかにする。(ダイヤモンド編集部 千本木啓文)

農家から支持される農協
全国3位JA上伊那、1位は?

   農協の職員が共済(保険)の営業ノルマを達成するため、不要な契約を結ぶ〝自爆営業〟などに手を染めていることが問題になっている。その一方で、本業の農業振興に真剣に取り組み、農家から支持されている農協は存在する。

   ダイヤモンド編集部が毎年作成している「JA支持率ランキング」は、「担い手農家アンケート」に回答した農家1738人の農協の「支持度」と、財務データに基づく「経営健全度」という二つの物差しによって総合的に農協を格付けしたものだ。

   いずれの物差しも、農協が存続するための条件である①有力農家からの支持があるか、②減益が見込まれる金融事業(共済と信用〈銀行業務〉事業)に依存せず、農業関連事業でしっかり稼いでいるか──を重視して設定した。

  次ページでは、農家1738人が選ぶJA支持率ランキングの全国ベスト133(完全版)をお届けする。また、組合員から支持される農協の強さの秘訣に迫る。