生成系AIで米エヌビディア快走 死角はあるかPhoto:Future Publishing/gettyimages

――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」

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 米画像処理半導体(GPU)大手のエヌビディアほど、生成系人工知能(AI)の開発競争から短期的に大きな利益を得られる態勢にあるハイテク企業は他にないだろう。おそらくマイクロソフトやグーグルさえもかなわない。

 だがここで問題なのは、誰もがすでにそのことを知っているということだ。

 エヌビディアの株価はこの6カ月で2倍以上に高騰し、同期間ではS&P500種の中で最もパフォーマンスの高い銘柄になった。同社の時価総額は今や、テスラやフェイスブックを運営するメタ・プラットフォームズを上回り、バークシャー・ハザウェイを追い越す勢いだ。これらの企業の年間売上高はいずれも、エヌビディアよりもはるかに大きい。調査会社バーンスタイン・リサーチの定量調査担当ディレクター、アン・ラーソン氏によると、同社は半導体セクターの中で最も活発に取引された銘柄の一つだ。