「タサン志麻の小さな台所」で話題の伝説の家政婦・志麻さん。新年度も志麻さんレシピで笑顔になるっきゃない。話題沸騰中の「伝説の家政婦」志麻さんの処女作『志麻さんのプレミアムな作りおき』がロングセラーに。さらに、初の“エッセイ風レシピ本”『厨房から台所へ』の勢いも止まらない。
読売新聞書評で「20代の志麻さんは、傷だらけになっても走ろうとしていた。切なすぎて胸が痛い」「食べたものは体になり、心になり、人生をつくる」と東大教授に絶賛された。
志麻さんの手にかかると、冷蔵庫にあるふつうの食材が、なぜ、ワンランク上の「簡単!贅沢レシピ」に変身するのか? これさえ覚えておけば、平日多忙なお父さんお母さんも、尊敬の眼差しを浴びるかもしれない。今回は、家族みんなが笑顔になる「野菜たっぷりスパニッシュオムレツ」を紹介してもらおう。(撮影・三木麻奈)。――(こちらは2019年5月5日付け記事を再掲載したものです)

まるでケーキのような
「野菜たっぷりスパニッシュオムレツ」

志麻さんの「野菜たっぷりスパニッシュオムレツ」

 家政婦としてうかがう家庭のほとんどが、共働きの家庭、小さなお子様や、高齢のご両親と一緒に住まれている方などです。

 なかには、つくりおきに対してマイナスなイメージを持っていらっしゃる方も少なくありません。

 日持ちするのかどうか、味は変わらないのか、つくり立てではないからおいしくないのではないかという不安もあるかと思います。

 私はこれまでフランス料理店で調理師として働いてきましたし、フランスの食文化も勉強してきましたが、レストランの料理だって、毎日、一から全部をつくっているわけではありません。

 大きな鍋でたくさん仕込んでおく煮込み料理もあれば、最近日本にも上陸した「ピカール」という名前のフランスの冷凍食品専門店などもあり、つくりおきに対して悪いイメージはありません。

 卵料理はつくりおきにした際、温め直すときに火が入ってしまい、ものによっては向いていないものもありますが、「スパニッシュオムレツ」は具だくさんなので、冷凍もできますし、状態も変わりにくいです。

 色とりどりの野菜を入れてふんわりと焼き上げたオムレツは、まるでケーキのようで、野菜嫌いの小さなお子様にも喜ばれますし、朝食やお弁当のおかずにもなり、冷蔵庫に少しずつ余っている野菜を使い切ることだってできます

10分でできる!

「野菜たっぷりスパニッシュオムレツ」と言えば、オーブンを使ったり、弱火でじっくり火を入れなくてはいけないので、フライパンにくっついてしまったり、焦げてしまったりという失敗もあるかもしれませんが、本書に載っている方法でつくれば失敗することもなく、10分もあればつくることができます

 季節の野菜をたっぶり使って、ぜひふわふわのスパニッシュオムレツをつくってみてください!

 詳細なレシピは本書にありますのでぜひつくってみてください。