「もう疲れすぎて家事なんてイヤ」「料理がめんどくさすぎて死にそう」──そんな悩める人たちにおすすめなのが「はじめて楽しく料理ができた!」「プロの味に救われた!」「もう献立に迷わない!」と絶賛されている『厨房から台所へ』と志麻さん初の著書『志麻さんのプレミアムな作りおき』だ。特に『厨房から台所へ』は新聞書評で東大教授が絶賛。志麻さんの手にかかると、冷蔵庫にある食材が、ふだん食べられないプロのレシピに大変身。まさに魔法使いだ。これさえ覚えておけば、平日多忙なお父さんお母さんも、尊敬の眼差しを浴びるかもしれない。3時間で15品以上作るという志麻さん。今回は「涙が止まらなかった」と話題の『厨房から台所へ』の中から、大人も子どもも大好き「野菜たっぷりスパニッシュオムレツ」の魅力について志麻さんが紹介する。(レシピ撮影:三木麻奈/著者撮影:難波雄史 初出:2022年5月4日付け記事を一部修正し掲載)
まるでケーキのような
「野菜たっぷりスパニッシュオムレツ」
これまで家政婦としてうかがった家庭のほとんどが、共働きの家庭、小さなお子様や、高齢のご両親と一緒に住まれている方などです。
なかには、つくりおきに対してマイナスなイメージを持っていらっしゃる方も少なくありません。
日持ちするのかどうか、味は変わらないのか、つくり立てではないからおいしくないのではないかという不安もあるかと思います。
私はこれまでフランス料理店で調理師として働いてきましたし、フランスの食文化も勉強してきましたが、レストランの料理だって、毎日、一から全部をつくっているわけではありません。
大きな鍋でたくさん仕込んでおく煮込み料理もあれば、最近日本にも上陸した「ピカール」という名前のフランスの冷凍食品専門店などもあり、つくりおきに対して悪いイメージはありません。
卵料理はつくりおきにした際、温め直すときに火が入ってしまい、ものによっては向いていないものもありますが、「野菜たっぷりスパニッシュオムレツ」は具だくさんなので、冷凍もできますし、状態も変わりにくいです。
色とりどりの野菜を入れてふんわりと焼き上げたオムレツは、まるでケーキのようで、野菜嫌いの小さなお子様にも喜ばれますし、朝食やお弁当のおかずにもなり、冷蔵庫に少しずつ余っている野菜を使い切ることだってできます。
10分でできる! みんな笑顔レシピ
「野菜たっぷりスパニッシュオムレツ」と言えば、オーブンを使ったり、弱火でじっくり火を入れなくてはいけないので、フライパンにくっついてしまったり、焦げてしまったりという失敗もあるかもしれませんが、『厨房から台所へ』にある詳しいレシピでつくれば、失敗することもなく、10分もあればつくることができます。
この週末は、季節の野菜をたっぶり使って、ぜひふわふわのスパニッシュオムレツをつくってみてください! きっと大人も子どももみんな笑顔になると思います。