ロシアは、サイバー戦における協力深化を求めるイランに対し、高度なデジタル監視能力の構築を支援している。事情に詳しい関係者が明らかにした。米国が脅威と見なす両国の軍事協力に新たな領域が加わることになる。米国とイランの当局者によると、サイバー戦での協力に先立ち、イランはロシアにウクライナで使用するドローン(無人機)を売却したほか、短距離ミサイルの提供で合意し、戦車や砲弾を戦地に届けた。イラン政府はサイバー分野の支援以外にも、ロシアの高性能攻撃ヘリコプターと戦闘機を数十機、さらに長距離ミサイル計画への支援も求めているという。ロシアとイランはともに高度なサイバー能力を持ち、長年協力関係にある。2年前に結んだサイバー協力協定は、専門家によると、サイバー防衛に重点を置いたものだった。ロシアはイランとのデジタル攻撃能力の共有について、ダークウェブ上で売られることになりかねないとして、長らく難色を示してきたと関係者は話す。
ロシア、サイバー兵器をイランに供与=関係者
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