誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』から生まれた『精神科医Tomyが教える 心の執着の手放し方』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる。Voicy精神科医Tomyきょうのひとことの“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!

【精神科医が教える】<br />新入社や人事異動…新たな環境で欠かせないこと・ベスト1Photo: Adobe Stock

新たな人間関係をつくる

新入学や新入社、人事異動で、新たな環境に飛び込む人も多いでしょう。そこで新たな出会いをして、友だちをつくりたいとも思うはず。その半面、人見知りだったりコミュ力に自信がなかったりして、友だちづくりに苦手意識をもつ人も少なくありません。

焦って人間関係をつくる必要はありませんが、受け身でいるばかりでなく、積極的な姿勢はもっていてください。誰かから話しかけられても、受け身の姿勢だと、なんだか興ざめしてしまうこともあります。そうなると、相手は次に話しかけるのをためらってしまうかもしれません。

受け身より積極的であれ

前のめりになる必要はありませんが、受け身の姿勢だと、意に反して“いけ好かないイメージ”を抱かれることもあるので、そこは当然のこととして、話しかけてくれた相手に対するリスペクトの念をもつようにしましょう。

そもそも、友だちが多い人は「本人に魅力があるから友だちが多いのだ」というふうに曲解して、「私には魅力がないからムリ」みたいに思ってしまう人もいます。もちろん、明るくニコニコして話しかけやすい魅力がある人もいますが、それにも増して「積極的かどうか」というのが大切だと思うんです。

積極性は好循環を生む

受け身でいるのではなく、自分からアプローチしていく。そういう姿勢でいると、まわりの人も、なんとなく見ていますから、「あの人は、話しやすそうな人だ」と感じて、向こうの方からも話しかけられやすくなります。積極性には好循環を生む力があるんですね。

相手だって話しかけるなら、話がいがなさそうな受け身の態度の人より、積極的に話せる人のほうを無意識に選んでアプローチするもの。「話しかけられたいな」と思ってモジモジしたり、他人をうらやましがる時点で、受け身だったり消極的だったりする印象を与えてしまいます。

新たな人間関係を楽しもう

それはそれで、悪いことでもなく、いずれ消極的な人同士で友だちができるかもしれません。ただし、人間関係を増やしたいというのであれば、自分から話しかけたり、面白いことを提案するという積極性が好循環を生み出します

人間関係は、多ければ多いほどいいわけではありませんが、新しい環境で受け身でいて疲れるくらいなら、ちょっと積極的になって新たな人間関係を楽しむほうがいいと思います。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 心の執着の手放し方』(ダイヤモンド社)の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。