若い人ほど、画面が割れたまま使っているのをよく見かける気がするが、これは運動量が多いから落とす可能性が高いのだろう。もしくは、割れても修理するお金がない可能性もある。無理をして買ったiPhoneのガラスの修理に5万円以上は出せないと推察する。
ということで、今回はスマホのガラスが割れる理由を考えていきたい。
ガラスが強くなっているのに
スマホの画面が割れる理由
実は、スマホのガラスは年々強くなっている。iPhone 12以降はCeramic Shieldという素材を採用して、従来のガラスの4倍強くなったという。AndroidスマホもGorilla Glassのバージョンが年々上がっており、強度が増している。
ところがだ、われわれの体感では少しも割れにくくなったとは思えない。相変わらず落とせば画面が割れることがある。
以前、ガラスメーカーの米コーニングに取材をしたことがあるのだが、この理由は明確で、スマホのガラスは年々強度が上がっているものの、年々薄くなっていく傾向があるという。つまり、素材自体の強さをメーカーはうたっているが、厚みや落下に対する強度は記載していないということだ。
スマホは薄い方がかっこいい。ガラスが薄ければ本体もそれだけ薄くなっていく。素材の厚みを薄くできるなら薄型化の設計も楽だ。
とはいえ、そろそろ薄さ競争も一息ついているので、今後はいっそう割れにくくなることを期待したい。