「終電ギリギリまで残業しているのに仕事が終わらない人」が、「必ず定時で帰るのに成績No.1の人」に変わるためには、どうしたらいいのだろう?
そんな悩みへの実践的な解決策が、『時間最短化、成果最大化の法則──1日1話インストールする“できる人”の思考アルゴリズム』では見事に解説されている。
著者は、北の達人コーポレーション(東証プライム上場)社長・木下勝寿氏だ。
本書はベストセラーとなっている、多くの経営者からも評判の一冊だ。TBSテレビ系『がっちりマンデー!!』のSNSでは「食べチョク」秋元里奈代表が、「2022年に読んだオススメ本3選」として本書を紹介した。木下氏は、秋元代表にとって尊敬する経営者の一人だという。
そこで本連載では、多くのビジネス書を読み、経営の勉強をしてきたという秋元代表に、『時間最短化・成果最大化の法則』の活用術を教えてもらうことに。自身も著書『365日 #Tシャツ起業家』でその仕事論を綴った秋元代表は、先輩経営者の思考術をどう読み解いたのか。連載9回目は、「会社員としても起業家としても活躍できる人の特徴」を聞いた。(構成・川代紗生)

「9回失敗してもヘコたれない人」の圧倒的共通点とは?

9回失敗した経験をバネに
10回目の成功を取りにいく

──会社員と起業家、どちらの働き方も経験されている秋元さんですが、どんな環境でも活躍できる人の特徴は、何だと思いますか?

秋元里奈(以下、秋元):会社員時代に培った思考が、起業でも役に立ったことは多々ありました。

時間最短化・成果最大化の法則』も共感する部分が多くて。

 特に響いたのは、「10回に1回の法則」ですね。

 木下社長は、

世の中は、10回本気でやれば、誰でも1回成功するようにできている

 と書かれています。

それまで、うまくいくかどうかは能力に関係していると思っていた。
ところが、能力が高かろうが低かろうが、すべての人が「本気で10回やれば9回失敗、1回成功」という比率になっていることがわかった。
さらに研究すると、人の3倍成功している人は、人より成功確率が3倍高いわけではなく、実行回数が3倍というだけなのだとわかった。(P68)

 やっぱり、起業って失敗だらけなんです。

 チャレンジしたことのうち、ほとんどは失敗するんですよ。

 それでも心が折れずに行動し続けるには、

失敗の先に成功がある。
9回失敗した経験をバネに10回目の成功を取りにいく

 という考え方がとても大事。

 私の場合は、会社員時代に新規事業など、チャレンジングな仕事を任せてもらうことが多かったのが今につながっている、と思っています。

 もちろん失敗することも多く、大変なこともあったのですが、おかげで「失敗で終わらせずに、成功するまでやり抜く」思考を身につけられました。

「達成確率100%キープ」できる人の戦略術

──なかなか目標達成できないとき、結果が出ないときなど、どのように戦略を組み立ていますか?

秋元:DeNAの頃からの習慣で、失敗する前提で仕事の計画を練ることが多いです。

 たとえば、「1ヵ月後にこの結果を出せ」と言われたら、個人的な締め切りを1、2週間後に設定します。

「1ヵ月後に目標達成する」と考えてスケジューリングすると、予定どおりに結果が出なかったときに、戦略の見直し・改善をする余裕がなくなってしまうので。

 木下社長が書かれていた、

達成確率100%キープの法則

 に通ずるところもありますね。

「毎回必ず達成できる人」はこんな「思考アルゴリズム」を持っている。
作戦Aがうまくいく確率は25%(感覚値でOK)なので、残り75%を埋める作戦Bを並行して用意する。あるいはそれぞれ25%の作戦C、D、Eの3つを用意し、残り75%を埋める。
毎回必ず達成できる人の「必ずやる」は「達成確率の合計100%分の作戦を用意してやる」ということ。(P137~138)

 このように、

失敗を前提に動く
失敗の先に成功がある

 という思考グセは、起業家としての今の私を、支えてくれていると思います。

 頑張りが成果につながらず、心が折れそうになっている人は、「10回に1回の法則」の項目だけでも読んでもらえたら、日々の仕事の見え方が変わるのではないかと思います。