米国務省は10日、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のエバン・ゲルシコビッチ記者はロシアに「不当拘束」されたと認定した。ゲルシコビッチ氏は先月、ロシアの治安当局に逮捕された。同氏に対するスパイ容疑をWSJと米政府は断固として否定している。ゲルシコビッチ氏に関する政府の対応は今後、国務省内で不当拘束の認定を受けた人質などの解放交渉を手掛ける人質問題担当特使の部署に委ねられる。不当拘束の認定手続きは通常、数カ月を要するだけに、今回は異例の速さで認定が決まったと当局者らは指摘する。外国で拘束された米国人が、現地の米大使館職員と面会する前に認定を受けることはほぼ前例がない。ゲルシコビッチ氏がこうした面会を行う権利はこれまでのところ認められていない。
米政府、WSJ記者はロシアによる「不当拘束」と認定
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