上ばかりを見て仕事をする「残念なリーダー」に成り下がらない方法写真はイメージです Photo:PIXTA

“上ばかり見て仕事をしている”と思われがちな人がいる。下を巻き込めるかどうかが重視されている今日、この残念な状況を解消することはできないのだろうか。実は、わずか5分で実施できる、即効性のある方法がある。(モチベーションファクター代表取締役 山口 博)

上ばかり見て
仕事をしていないか

「この人は上ばかり見て仕事をしている」「ボスの言いなりの人だから、何を言っても無駄だ」と言われてしまうリーダーがいる。一方で、「下を大事にしてくれる」「面倒見がよい」と慕われている人もいる。

 上ばかり見ていると言われてしまうリーダーの中には、「職制なのだから、上意下達は当たり前だ」「上から気に入られなければ出世できないのだから、何が悪い」と、開き直る人もいる。

 確かに、かつては、上意下達と服従のレベルがビジネスパーソンの腕の見せ所と信じられていた時代があった。しかし、メンバーの価値観も属性も多様化し、環境変化が加速する今日では、上意下達で従わせようと思っても決してかなわぬ状況に直面するようになった。

 上ばかり見て仕事をしているリーダーは、メンバーを巻き込むことができない、「リーダー失格」の烙印(らくいん)を、メンバーから押されてしまう。

 ところが経営者からは、これが見えにくい。経営者の意図をくみ取り、ツーといえばカーという以心伝心のリーダーは、使いやすいし、引き立てたくなるものだ。上ばかり見て仕事をするリーダーか、下を巻き込めるリーダーか、見極める方法はないのだろうか。

 実は、わずか5分で見極めることができ、上も下も巻き込むことができるようになる手法がある。