新生活がスタートした4月。生活リズムの変化や春先は気温の寒暖差などで、心身ともに負担がかかりやすい時期だ。「ちょっとがんばりすぎて疲れたかも?」と思っている人にぜひ読んでほしいのが、カリスマ的人気を誇るブロガー、the Planet from Nebula(ザ プラネット フロム ネブラ)の『宇宙人が教える ポジティブな地球の過ごし方』だ。著者はアメリカ在住の精神世界の探検家で、「宇宙人」とのチャネリング(交信)を通して、「自分らしくないものを手放し、ポジティブに生きる方法」を提案している。著者が2011年に開始し、毎日更新しているブログは「内容が深い」「読んでいるうちに自己肯定感が高まる」と評判。アメブロのジャンル別ランキング1位の常連で、月間134万PVを記録するなど、好評を博している。この本のイラストを手がけた、いしやま暁子さんは「こうじゃないとダメ、を心から手放せる本」と語る。今回はいしやま暁子さんに本書のおすすめポイントを聞いた。

「こうじゃないとダメ」を手放す

【マンガ】がんばることに疲れた人が「手放すべきもの」とは?

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「自分の時間」「自分の気持ち」をもっと大切にしよう

──この本の中で共感した内容はありましたか?

いしやま暁子(以下、いしやま):「『こうじゃないとダメ』は可能性の扉を閉じる」という言葉が心にグッと響きました。

私は、仕事やお金、将来のこと、いろいろな不安から「こうじゃないとダメ」が地雷のように生活のあちこちに転がっていて、「もっと、もっと、がんばらないとダメなんだ~」と自己否定になりがちでした。

「自分を赦す」ことができないので、疲れて休んでも「怠けてる」と否定的になってしまい、友だちと遊んでも楽しめないと「私がつまらない人なんだ」……とネガティブに捉えていました。

日頃こんなパターンで、どんどんネガティブに落ちがちです。

この本では、「ネガティブから抜け出す方法」を丁寧に教えてくれているので、私も「こうじゃないとダメ」はやめよう!と思うことができて、かなり身軽になった感じがします。

──本書には「自分らしくないものをすべて手放そう!」「嫌な出来事は、『不要な考え』を手放すチャンス!」といった「手放す」ためのメッセージが書いてあります。いしやまさんも手放してラクになったことはありますか?

いしやま:私は「遠慮」を手放しました。

たとえば、友人から誘われても、気が乗らないときは遠慮せずに断れるようになりました。

仕事でも、以前は、スケジュールや制作料など相談しにくいことがあると、遠慮がちになり、相談せずに無理をしていましたが、最近では、「とりあえず相談してみよう!」と思えるようになりました。

──「遠慮」を手放すきっかけなどはあったのでしょうか?

いしやま:新型コロナの自粛期間が大きなきっかけになりましたね。

友人や仕事は大切なので、お誘いや依頼はできるだけ断らないようにしていたのですが、自粛期間に友人や仕事から意図せず距離ができたおかげで、自分の時間や気持ちを大切にすることの心地よさに気づけたんです。

遠慮を手放したおかげで、ゆったり余裕をもって友人や仕事に向かえるようになり、特に仕事はやりたかった方向へ少しずつ向かっている感じがしています。

──『宇宙人が教える ポジティブな地球の過ごし方』はどんな人におすすめでしょうか?

いしやま:「宇宙人」というタイトルが入ってるので、怪しい本に見えると思うのですが、中身はいたって常識的、というか、肩の力を抜いて生きるためのヒントがたくさん書いてある本です。

人間関係や仕事で停滞感を感じたり、何か今ひとつ元気が湧いてこない人にピッタリだと思います!

日々、滞りなくできていても、何か物足りない、いまいちスッキリしない悩みがある、そんな方にもおすすめですね。

──最後に、ついついがんばりすぎてしまいがちなダイヤモンド・オンライン読者の方にメッセージをお願いします!

いしやま:がんばっていると、不安や緊張が出てきてしまって、イメージ通りにいかないこともあると思います。

この本は「休む」ことともちがったアプローチで、解決の糸口が見つかる本なので、いつもがんばりすぎて疲れてしまいがちな人や人生をもっと楽しみたい方にもおすすめです。

もっと肩の力を抜いて、楽しく生きていける方法を探していけたらいいですね。

いしやま暁子(いしやま・あきこ)
東京造形大学デザイン学科卒業。美術工芸教育免許取得。
デザイン会社、広告代理店、専門学校の講師を経て、2012年chovonを開業。
イラスト、キャラクターデザイン、子ども向け工作などの制作をしている。