青山学院大学はどんな雰囲気?

 いくら青学だからといって、みんながチャラチャラした遊び人というわけではない。一見やる気に欠けた「今どきの大学生」に見えてしまうが、ゼミやサークル、就職活動など自分がやるべき場面では、きちんとやるようだ。「ONとOFFがはっきりしている人が多い」(経営学部生)とか。

 仕送りが月に30万円、小遣い無制限といったお坊ちゃま、お嬢様は減ってきた感があるが、珍しくはない。特に「遊び人」には、内部進学生やお金持ちのご子息・ご令嬢が多い。ただし、金持ちでもひけらかさず、目にしたほうも驚くこともないとか。

 おしゃれな人が多そうという世間一般のイメージは間違ってはいない。相模原は青山より地味だが、みんなこぎれいにまとめている。「アルバイトして自分で服を買うようになり、コーディネートが楽しくなった」(理工学部生)、「大学で過ごしているうちに磨かれていく」(文学部生)。女子はキレイ系、コンサバ系、さまざまではあるが、全体的におしゃれ偏差値は相当高い。

 男子も清潔感のある爽やかな服装で通学している人が多い。カジュアルであっても、けっして手抜きではないところが青学スタイル。ファッション誌にも掲載された青学パーカーは品薄となり、購買部で予約待ちが続いたことも。

中央大学はどんな雰囲気?

 ひと言で言えば、おとなしくてのんびりしている。キャンパス内全体で、時がゆっくり流れている感じ。早稲田や明治のようなバイタリティは感じられないし、青学や立教のようにスマートでもない。「地方の国立大学の学生っぽい」「まじめで堅い」とは、外からも本人たちからもよく出てくる表現である。

「マンモス大学なので、広い付き合いができるが、浅い付き合いにもなりやすい」(法学部生)ので、交友関係をどこまで広げ、深めるかは自分次第。人数が多いだけに、一通りのサークル・部はそろっている。その数は200近い。

 活動状況は全体的にそこそこ。資格試験系の学術団体は、それなりに気合が入っていて所属するために試験を要するところも。多摩キャンパスは、広い敷地でコートを使いやすいためか、テニスサークルが多い。オールラウンド系サークル(通称オーラン)も人数が多く、存在感がある。「サークルは入ったほうがいい。大学に来る目的がひとつ増えるし、試験や就活などで助け合える友人は大事」(文学部生)とのアドバイスも。

 体育会はフェンシング、弓道、相撲などの格闘技系が強い。水泳部もパワフル。陸上部は箱根駅伝の名門で、96回と日本一の出場回数を誇り、2022年は久しぶりに2位の好成績を収めた。