自分の考えていることが、うまく人に伝えられない」「人とコミュニケーションをとることに、苦手意識がある」と悩む方は多くいます。しかし、その悩みこそ「相手とよい関係を築き、人を動かす」ための第1歩に変えられるのです。『超完璧な伝え方』の著者、4代目バチェラー・黄皓氏による「誰とでもスマートに人間関係を築く」ための簡単なテクニックを紹介します。

頭のいい人が「陰口を言われた時」にやる1つのことPhoto:Adobe Stock

陰口を言ってくる相手に相談する

関係性が悪い相手に対しても、沈黙してしまう場面はたくさんあると思います。

先日、「同じ部署の人から陰口を言われて悩んでいる」という方から相談を受けました。

陰口を言われると、非常に強いストレスを感じると思います。

どうしても感情的になって相手に対して悪口を言い返したり、無視したくなったりする気持ちもよくわかります。

もちろん、その反応は当然です。

嫌な相手と無理に関係を築く必要はありません。

どのような相手とコミュニケーションを取るかは、あなたが主体的に選んでいいのです。

ただし、相手との関係を変えてしまうことで、根本的に解決することも可能です。

ここでは、悪口を言う相手との関係を切り捨てず、関係を改善するためのテクニックを紹介します。

たとえ自分のことを嫌っている相手であっても、コミュニケーションの基本は変わりません。

まずは、「相手がなぜ陰口を言っているのか」相手の目的を把握します。

多くの場合は、嫉妬やっかみが原因です。

そのストレスを陰口で発散することで、自己肯定感を保とうとしているケースがほとんどです。

そこで、陰口を言ってくる相手を、味方に変えるようにコミュニケーションを取りましょう。

たとえば、

「最近、仕事のプレッシャーにつぶされそうで苦しいんです。実は◎◎さんしか頼れる人がいなくて、相談にのってくれませんか

と個別に話しかけてみてください。

自分の弱みを見せることで1勝を譲り相手に「勝った」と思わせつつ、「秘密の共有」も行って関係性を深めるのです。

ただ、そのようなことをしても「あいつ、最近私を頼ってきたんだよね」と、まだ陰口は続くかもしれません。

でも、はじめはそれでいいのです。

嫉妬していた人から頼りにされている」という状況は、内心では悪い気がしないものです。

コミュニケーションを取り続けることで、いつしか相手も本気で相談にのるようになり、あなたに対して抱いていた嫉妬心が仲間意識へと変わっていきます。

(黄皓著『超完璧な伝え方』から一部を抜粋・改変したものです)