キャッシュレス決済の極意を身に付ければ、「お金持ち予備軍」の仲間入りも夢ではない。ファイナンシャルプランナー(FP)の筆者が家計相談を受けてきた中で、私自身もお手本にしている「上手にお金を貯めている人」の手法を取り上げたい。そして、お金持ち予備軍の「必須アイテム」もご紹介しよう。(ファイナンシャルプランナー〈CFP〉、生活設計塾クルー取締役 深田晶恵)
キャッシュレス決済で貧乏予備軍…
そんな人がやっている3つのことは?
前回の当コラムでは『「キャッシュレス貧乏予備軍」の危険行動、絶対やってはいけない3つのこと』と題して、便利なキャッシュレス決済も使い方を誤ってはいけないことをお伝えした。
これを読んだ友人から「“やってはいけないこと”は、理解した。次は“やった方がいいこと”も教えてほしい。それをやればお金持ち予備軍になれるようなコツをぜひ!」とリクエストがあった。
お任せください! 今回は、キャッシュレス決済を利用した支出管理の極意を伝授しましょう。
前回記事でお伝えしたキャッシュレス貧乏予備軍につながる「絶対やってはいけないこと」とは次の三つだ。
(1)決済手段が4~5種類以上ある
(2)クレジットカードの請求明細の「総額」しかチェックしない
(3)クレジットカードの請求明細は「ウェブ明細」で印刷しない
決済手段は「お金の出口」。出口が増えるほど管理が煩雑になり、慢性的に何にお金を使ったのか分からない状況に陥る。お金を減らしたくないなら、決済手段を増やさないことだ。
また、お金を貯めるのが下手な人は、使ったお金の中身を振り返らない傾向がある。これでは貧乏予備軍への道を進むことになる。
反対に貯蓄体質の人は、支出を振り返る習慣があり、さらに予算管理がうまい。「予算管理?無理!」と思うかもしれないが、実は貯蓄体質の人は手間をかけずに自分で決めた予算内で支出を収めている。
みなさんもその極意を身に付ければ「お金持ち予備軍」になれるので、紹介しよう。