写真:キャッシュレス決済で支払う女性写真はイメージです Photo:PIXTA

「キャッシュレス化」に関するニュースが4月に入ってから多数報じられている。キャッシュレス決済は、個人にとってメリットが多いが、使い方を誤ると「貧乏予備軍」の仲間入りをしてしまう。ファイナンシャルプランナー(FP)として多くの家計の相談に乗ってきた経験から、「お金持ち予備軍」がやっている正しい使い方をお伝えしたい。(ファイナンシャルプランナー〈CFP〉、生活設計塾クルー取締役 深田晶恵)

デジタル化促進は
国にとっての急務の課題

 4月に入って「デジタル給与解禁」「キャッシュレス決済利用増加」といったニュースが立て続けに報じられた。

 給与のデジタル払いとは、PayPayなどのQRコードによるスマートフォン決済アプリや、電子マネー口座に給与を支払う仕組みのこと。厚生労働省が4月1日に解禁した。

 続いて、経済産業省は4月6日、「2022年の国内のキャッシュレス決済額が111兆円(前年は95兆円)、決済利用比率36.0%(前年は32.5%)」となったことを公表した。25年までに比率を4割程度にする目標を掲げている。

 こうしたニュースを目にすると、お金のデジタル化が進み、収入の受け取り方、支出の決済手段が多様化していくことを実感する。今後はさらに加速するのかもしれない。だとすると、私たち個人は、選択肢が増えるほど上手に取捨選択する必要がある。一緒に考えてみよう。

 便利なキャッシュレスには落とし穴がいろいろとある。ファイナンシャルプランナー(FP)として多くの家計の相談に乗ってきた経験から、「貧乏予備軍」になってしまいかねない、「絶対やってはいけないこと」を三つにまとめた。

 あなたは大丈夫だろうか?ぜひ確かめてほしい。