関西学院大学はどんな雰囲気?
皆「名門大学の学生」というプライドを持ってはいるが、人によって濃淡の差は大きい。最近は関関同立の中で最も推薦組の比率が高く、一般入試組との感覚の差が生まれているようだ。協調性もあるが、一歩踏み込んだ「けなし合い=友情」という関西特有の人間関係は苦手とする。
裕福な学生が多いことはたしかだ。特に「ナイバー」と呼ばれる中高からの内部進学生は一流企業のエリートサラリーマン家庭の出身者が多いとか。下宿生の割合は4人に1人程度。ファッション偏差値は高く、特に女子は流行を取り入れたスタイルやメイクを楽しんでいる。男子の多くはフツーのカジュアルだが、古着などを着こなす上級者もいる。恋愛面では学内カップルが多めで、他大学からもモテるので、その気になれば相手探しには苦労しない。
全体的に、学問を追究するようなタイプはほぼいない。大半の学生はモラトリアム期間と割り切って、学生生活を楽しんでいる。サークルに所属している学生はそれなりに充実している様子だ。
関西大学はどんな雰囲気?
お祭り好きの関大生。毎秋千里山キャンパスで行われる学祭の盛り上がりは、近畿一の呼び声が高い。2022年度は3年ぶりに対面で開催され、お笑い芸人や人気バンドも登場した。ゼミやサークルの集団があちこちで騒ぎまくり、関大パワー炸裂。さまざまなタイプの学生が集まり、誰でも溶け込みやすい校風が活気を生んでいる。
出身地は関西圏が7~8割、残りは西日本各地と東海、北陸もちらほら。自宅生の割合は年々増え続け、一人暮らし率は2割強といったところ。飲み会は大好きで、サークル活動もなかなか元気。ただ、「楽しくすること」がモットーゆえか、真剣に技を競うムードはない。学生同士が学び合い、助け合うピア・サポート活動が盛んで、30種以上の団体がある。
かつて理系学部生は国公立大学落ちが多かったが、最近は第一志望で入る学生が約半数とか。女子は気取らない。男子もエエかっこしいよりも元気印が圧倒的に好評だ。ジャージ姿もけっこういる。ただ、周辺の女子大生からは「関大の男はしつこい」と言われてしまうことも。