誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる。Voicy「精神科医Tomyきょうのひとこと」の“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!
他人を頼りすぎる人の末路
自戒の念を込めて言うのですが、人の紹介っていうのは、意外とあてにならないものです。
たとえば、自分ではよくわからないことをやろうとしたとき、信頼のおける人に「誰かこのことについて詳しい人はいませんか?」みたいに助けを求めることがあります。
相談しておいてなんなのですが、これまでの経験からして、紹介してもらった人が当てにならなかったことが多いんです。
人を頼る前にやるべきこと
相談した人が、これといって適任者が思い浮かばず、親切心から「知り合いに聞いてみるね」と“紹介の紹介”みたいに、どんどん人を介していくほど、だんだん都合の悪いことが起きやすくなります。
結局、よくわからないことをやろうとしたとき、他人に相談するのもいいのですが、まずは知らないことを自分自身で一生懸命調べてみることです。
全責任が自分にあるからこそ、徹底的にリサーチするし、ちょっとでも気がかりなことがあれば、見落とさないようにするはずです。
それは図々しい行為?
ほかの詳しい人に自分がやるべきことを委ねた時点で、「その人が教えてくれるだろう」といった油断が生じます。ここに大きな落とし穴があるわけです。
少なくとも自分の労力は惜しまず、そのうえで解決できない問題があれば、他人を頼る。はなから全面的に他人の知恵に頼り切るのは、図々しいというものです。
そんな姿勢を意識していれば、他人を頼るのもアリです。それでも油断をしてはいけないし、その油断を見せてはいけないということです。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』(ダイヤモンド社)の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。