増刷を重ねて好評多々の感動小説『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』の著者が、voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」から、とっておきのアドバイス。心がスッと軽くなる“言葉の精神安定剤”で気分はスッキリ、今日がラクになる!
他人への頼みごとに抵抗がない人の特徴
きょうのひとことは、
「迷惑な頼みごとばかりする人にご注意を」
以前、“雛人間”についての記事が、大きな反響を得ました。
雛人間というのは、アテクシの造語ですが、誰かになにかをしてもらって当たり前だと思っている人のことです。
親鳥が運んでくる餌を待って、餌が届いたらパクパク口を開けて食べるだけ。自分では餌をとろうともせず、ほかに譲ろうともしない。
もちろん雛鳥なら当たり前ことですが、いい大人が雛鳥のように餌を待つだけのようでは問題が生じます。そして、こういう人は、結構いるものです。
実際、多くの方々に心当たりがあるのでしょう。先の記事が共感を得て、バズったというわけです。
きょうは、その続編ということで、雛人形の見分け方についてお伝えしたいと思います。
雛人間の第1の特徴は、相手の負担になるようなお願いを平気ですることです。
大人であれば、相手の立場になって、ある程度は考えられるもの。自分のお願いごとが、相手にとって負担になりそうなのであれば、「ちょっと大変だと思うけれど、お願いできるかな」みたいな配慮をしたうえで、お願いするでしょう。もしくは、相手にとって過度な負担になりそうなことは、そもそもお願いしないこともあります。
そういう配慮ができないのが、雛人間なのです。
誰かになにかをしてもらって当たり前という環境で育ったとか、もともとの性格もあるのかもしれませんが、なにかをしてもらうときに相手の負担を想像したり、配慮したりすることを、これまで学習してきていないのでしょう。
相手に負担が生じる場合、先々のことを含めて、なるべくギブ・アンド・テイクやウィン・ウィンの関係になるように配慮するものですが、雛人間はそういうことがわかっていないわけです。
とくに配慮することもなく、その場のノリで、相手に負担を強いるようなお願いごとを、さも当たり前のようにしてきたりする。そんな雛人間の行動に巻き込まれないため、こちらの負担になるようなことを平気でお願いしてくるような人には注意しましょう。
「こういうこと、普通はいわないよね」ということを、さも当然のようにいってくる人がいたら、雛人間の傾向がある人かもしれませんから、ちょっと警戒してみるといいでしょう。
もし、この記事を読んで、アナタ自身が「自分は雛人間かも」と気づいたとしたら、これからは相手の負担になるような“見えないコスト”に配慮するよう、心がけてみてくださいね。
そうすると、これまで無意識にまわりに負担を強いてしまって、ギクシャクしていた人間関係が好転してくるかもしれません。
きょうのひとことは、
「迷惑な頼みごとばかりする人にご注意を」
でした。
参考になったかしら?