自民圧勝でも「円高」反転の理由、ドル円相場の潮目を変える「150円割れ」リスクシナリオ衆議院議員選挙翌日の為替相場は早朝の157円台前半から157.76円への上昇にとどまった Photo:AFP=JIJI

衆院選は自民党の圧勝
ただし金利上昇は限定的

 2月8日の衆院選では、概ね世論調査通りに自民党が定数465議席のうち316議席を獲得し、単独で3分の2(310議席)を上回る圧勝の結果となった。勝因については、高市首相の個人的な高人気に加え、新党「中道改革連合」が有権者に浸透できなかったことなどにより、保守層をある程度取り戻したとみられることが考えられる。

 自民等の圧勝で想定された市場の反応としては、「高市トレード」継続による円安・債券安・株高だったが、相当程度織り込まれていたことから利益確定による反転がどの程度となるかが焦点だった。

 選挙後の実際の反応は、株価が大幅高となった一方、債券市場では金利の大幅上昇とは言い難く、超長期債金利の上昇は一時的であった。

 金利上昇が限定的となったのは、自民党圧勝による財政悪化リスクが相当程度織り込まれていたことや、野党からの歳出拡大要求を自民党が受け入れる必要性が低下し、不安定な債券市場への配慮から積極財政姿勢を後退させるとの期待もあった可能性が考えられる。