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就活生や転職希望者の間で、「とりあえず」コンサル会社を志望する流れが起きている。意外かもしれないが、現役コンサルである筆者は、この風潮を好意的に捉えている。ただし、入社後に「消える人」と「活躍する人」に二分される点には注意が必要だ。(森経営コンサルティング代表取締役 森 泰一郎)
コンサル業界の偉い人たちも
「とりあえずコンサル」だった!?
近年、就職・転職市場では「とりあえずコンサル」という風潮が強まっている。「高年収が期待できそう」「なんとなく成長できそう」といった漠然とした理由から、コンサルティングファームを志望する人が増えているようだ。
筆者のもとにも、本連載の読者から「子供が新卒でコンサル会社に入りたいと言っているが、どうすればいいか」「転職してコンサルになりたいが、何から始めればいいか」といった相談が、以前にも増して寄せられるようになった。
そこで今回は、この風潮について筆者の所感を述べたい。ただし、あくまで筆者の個人的見解であり、コンサル業界内では多様な意見があることを付け加えておく。
さて、読者の中には「そんな気持ちじゃコンサルは務まらないぞ」と、筆者が若者を一刀両断すると思った方がいるかもしれない。
だが、決してそうではない。若者が新たなキャリアにチャレンジする動機は「思いつき」くらいで丁度いい。これが筆者の意見である。
そもそも現在コンサル業界で活躍している人たちも、全員が大層な理由を掲げて入社したわけではない。「何となく格好良さそうだから」「理系出身で、物事を突き詰めて考えるのが得意だから」といった理由で、若いころに入社試験を受けた人も少なくない。
筆者も学生時代、将来やりたいことが決まらず「アメリカでMBA(経営学修士)でも取ろうかな」などと考えていた。その中で戦略コンサル会社を受けてみた結果、入社が決まったのが正直なところだ。
今ほど顕著ではなかったが、「とりあえずコンサル」という風潮は以前から存在していたのだ。そして、運よくコンサルファームに入社できたとしても、その後に「消える人」と「活躍する人」に分かれる点も、今も昔も変わらない。







