『あなたはもう、自分のために生きていい』の著者であるPoche(ポッシュ)さんは、人間関係、親子問題、アダルトチルドレン専門のカウンセラーとして活動しています。現在、予約が数ヵ月待ちというPoche(ポッシュ)さんのカウンセリングには、「自分に自信を持てるようになった」「人との距離感に悩まなくなった」「自分らしさがわかってきた気がする」など感謝の声が続々と寄せられています。
ここでは「すべては自分のせい」と責め続けてきて傷ついてしまった心を軽くして、今ある生きづらさが少しでもラクになるヒントを教えてもらいます。
(※本稿は特別な書き下ろしです)
しんどい時に頑張ってしまう人の過去
しんどい時こそ
いつも以上に笑顔で頑張る人がいる。
気づいてほしいけど、気づかれるのが怖い。
だから心配をかけないように
怒られないように
弱さにつけこまれないように……
周りがあなたの辛さや限界に気がつかないほど完璧に演じる。
本当に辛い時
頼れず助けてもらえなかった過去が尾を引く。
* * *
「人に頼ることができない」「助けて」と言えない心理
「人に頼れない」と悩む人が増えています。
「助けてほしい」という気持ちと、「私なんかを助けてくれるのだろうか」「どうせ助けてくれない」という不安が入り交じり、苦しい思いを抱えている状態です。
「絶対に頼れない、助けてもらえない状況なのですか?」とおうかがいすると、「頼れば助けてもらえるかもしれない」「上手に頼っている人がうらやましい」という答えが返ってくることがあります。「頼り方が分からない」「やろうと思えばひとりでできてしまうから……」など、頼りたいと思いつつ、ひとりで頑張ってしまうことに頭を抱えている人もいます。
このように「頼れないと思わせる何か」が自分の中でブレーキをかけてしまっているケースは案外多いのです。
子どもの頃の親子関係の影響
この頼れないと思わせることに影響を与えているのが、子どもの頃の親子関係です。