アドバンテスト株は25.6%保有
ファストリ株は1.8兆円規模に

 日銀の保有シェアが高い上位10社をランキングにし、黒田前総裁の量的・質的金融緩和開始1年後の14年3月末と、18年3月末と比較した。

 ランキング1位は半導体試験装置大手のアドバンテストで、23年3月末時点の日銀の保有シェアは発行済み株式の25.6%に達した。2位は大手電子部品メーカーのTDKで保有シェアは20.4%、3位は「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングの20.2%だった。

 5年前と比べても、日銀の“爆買い”ぶりは目立つ。日銀が間接保有するファストリ株は1.8兆円規模に達し、この5年で1兆円超も買い増したことになる。

 日銀の間接保有比率が10%を超えた企業も、5年前の28社から72社まで増えた。そこには東京エレクトロンやファナック、ヤマハやキッコーマンなど著名な企業が並ぶ。

 ダイヤモンド・オンラインでは、日銀が大株主の企業について、『「日銀が大株主」の企業ランキング【上位100社・完全版】年535億円もの国民財産流出の大問題』で詳報する。

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