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黒田異次元緩和8年
「雪」は解けたがマインドは戻らず

 日本銀行総裁に黒田東彦氏が就任してから8年近くが経過する。今月18・19日の日銀の金融政策決定会合では、異次元の「金融緩和に関する点検」が行われ、批判が少なくないETF買い入れについても見直しが行われる見通しだ。

 ETF買い入れが株式市場の価格形成をゆがめているという批判があることは確かだが、筆者は、そうした副作用はあるにしても、8年の大規模な金融緩和で平成バブル崩壊以降の資産デフレと超円高の「雪の時代」を転換させた功績はあると考えている。

 さらに依然として日本国内に根強いデフレ時代のマインドセットが残っていることを考えると、副作用はあっても金融緩和を続ける必要があり、日銀の「政策点検」もこうした問題意識のもとで行われると考えられる。

 むしろ目を向けるべきは日本の株式保有のいびつな構造だ。