女性トラックドライバーが熱い!「トラック女子」人気高まれば物流問題も回避?写真はイメージです Photo:PIXTA

トラックドライバーといえば、男性が多い職業の最たるものの一つと思われていたが、最近ではじわりと女性ドライバーが増え、その増加を推進する動きもある。中にはYouTuberとして人気を集める人もいるようだ。(フリーライター 武藤弘樹)

迫る2024年問題
国内女性トラックドライバーに注目

 国内女性トラックドライバー界わいが、成長途上で面白い。
 
 日本の前に、まず米国に目を向けてみたい。米国では女性のトラックドライバーが増加傾向にあるのだ。

 ドライバー不足にあえいでいる真っ最中の米国だが、雇用する側がドライバーに年収1000万円超えなどといった景気のいい給与アップを提示したことが奏功して、ドライバーが2020年から少しずつ増えているそうである。詳しくは、別媒体だが拙稿を参照されたい。(※『日本のトラックドライバーに「1000万プレイヤー」が全然いないワケ 米国では年収&女性が爆増中、決定的に異なる2つの残酷真実とは』2023年5月9日/Merkmal)

 米国の女性トラックドライバーはというと、少なくとも2010年代初頭から増加傾向にあったようである。あるサイトでは、女性ドライバーの割合が約13.5%(2016年)から史上最高の18%弱(2022年)に達したとある。
 
 一方、日本の状況はどうか。

 2024年4月以降、 自動車運転業務の年間時間外労働時間の上限が960時間に制限されることによって発生するという、いわゆる「2024年問題」で、深刻なドライバー不足と物流危機が懸念されている。しかし、米国のような「給与アップ」といったポジティブな話はあまりない。