Notionは、メモの作成やドキュメント管理、ファイル管理、タスク管理やWiki作成などの機能を網羅的に兼ね備えた、情報を一元管理できる「オールインワン型」の情報共有ツールだ。

 13年に設立された米Notion Labsが開発、同社は21年に企業の評価額100億ドル(約1.4兆円)を達成しデカコーン企業の仲間入りを果たしている。22年11月から日本市場でも本格的な展開を開始し、チーム利用のワークスペース新規開設数は去年に比べて約3倍増加しているほか、トヨタ自動車、三菱重工業、サイバーエージェントといった大企業が続々利用を開始するなど、急速な成長をみせている。

 Notionは機能の幅広さが特徴の一つで、使いこなすまでに一苦労あるが、工夫次第でさまざまな用途に活用できたり、機能を拡張できたりする点が高評価の理由となっている。

「Googleドキュメントがより洗練されたUIになったノート作成アプリがNotionという感じ。作ったノートをWebサイトとしてそのまま公開できたり、シートを共有して共同作業したりすることもできる。データベースにも対応していて、どんどん下層ページを作ることもできるので、無限にアイデアが広がる」(デザイン・製作、デザイン・クリエイティブ職)、「ノートやプロジェクト管理、スケジュール管理など、あらゆる情報を自由自在に整理できる万能ツール。ブロックエディターで自分好みのレイアウトを作成できるため、使い方は無限大。また、テンプレートやアドオンを使ってさまざまな機能を追加できるため、必要な機能を自分好みにカスタマイズできる。情報整理に悩む人や、効率的な作業を求める人にとって、非常に便利なツールだと思う」(情報通信・インターネット、システム分析・設計)といった評価が寄せられている。

 今年2月には、「Notion AI」が新しくリリースされた。自然言語処理技術を活用し、テキストの要約や翻訳に加えて、メールのひな型といった精度の高い文章の作成などがNotion内で可能になる機能だ。ChatGPTのような対話型AIが世間の話題をさらっているが、こちらのサービスも注目を集めている。