若手の転職に関する3大誤解とは?若手だからこそ、まだまだ許されることもある(写真はイメージです) Photo:PIXTA
就職してみたけれども、自分の希望通りの職種ではなかった、自分には向かない仕事に配属された――。転職が当たり前と言われている時代でも、若いうちにすぐに転職を決意するのは勇気が必要です。また未経験だから無理だと尻込みしてしまったり、就職してすぐにやめてしまうのは転職する際に不利に働くと思い込んだりするケースもありますが、これらは誤解であるとキャリアカウンセラーの中谷充宏さんは言います。約20年間、1万人以上の就職・転職活動を支援してきた中谷さんの著作『20代~30代前半のための 転職「面接」受かる答え方』(秀和システム刊)から、転職に関する若手の3大誤解を抜粋して紹介します。
ランクアップ転職のために
いまや20代から30代前半の人にとって、転職は当然です。
転職の採用選考プロセスの中で、最も重要なのは、やはり「面接」です。
特に若手の場合、ポテンシャル重視の側面もあり、職務経歴書の内容でキャリアを見定めるのではなく、「まずは会ってみて人となりを知りたい」と考えている採用人事も多いのです。
そのため、面接に進める確率が、ミドル世代よりも高いと言えます。
面接に呼ばれるということは、採用される可能性があるということです。書類に記載された内容でNGなら、忙しい採用人事がわざわざ呼ぶことはありません。
つまり、面接とは、内定まであと一歩まで来ている証であり、チャンスなのです。
ただし、多くの人が誤解をしています。特に次の「3大誤解」に要注意です。
若手の3大誤解(1)「ありのままでOKでしょ?」
私が見たところ、面接に臨む人の8~9割が、対策をしていません。
その最大の原因がこれ、「ありのままがいいという誤解」です。
たとえばすでに東証プライム上場のA社から内定を獲得していて、面接官に伝えたところ、
「あなたならA社の方が合っているのでは? 実績がおありですから」
と、返されたとします。そのとき、
「正直、A社、良いですよね」
――これ、正しいと思いますか?
なぜ面接官は、わざわざこんなことを言ったのでしょう?
実は面接官は「あなたはA社に行くべきだ」と言いたいのではありません。「いえ、私はA社ではなく御社で働きたいのです!」という熱い思いを聞かせてほしいのです。
「あるがままでいい。対策なんてしなくていい」と決めつけるのがいかに危険か、お分かり頂けると思います。
「面接官はどういう意図で、その質問をしているのか」をつかんでいれば、的を外さない回答ができる。一方、意図を読まない人は「A社、良いですよね」などと、つい口にしてしまう。
あなたが面接官なら、どちらを採用しますか?
意図を読もうとするかどうかが決定的です。「ありのまま」を決め込んでいるライバルに大差をつけられるのです。
ポテンシャル重視とはいえ、新卒就活時と違い、数年でも仕事に就いていたなら、その経験やスキルをチェックされるということには注意しなければなりません。
社会人経験が2~3年しかないからと学生時代の話ばかりしてしまうのは、典型的な失敗例です。
「若手は自己中だ」とバイアスがかかった見方をされてしまったり、誤解されるケースも散見されます。
「ありのまま」ではミスしそうな落し穴がたくさん待ち構えているのが、転職面接なのです。
若手の3大誤解(2)「未経験だから、ムリだろうな」
「経験がないから」と諦めてしまう若手は多いです。
しかしちょっと考えてみましょう。
豊富な経験を求めるなら、ミドル世代を対象にした求人を出せばいいわけです。そうではないのは、若手にもチャンスがあるということです。
実際、若手ゆえに「経験」よりも「ポテンシャル」を重視するシーンも多いし、経験がむしろ邪魔になることだってあるのは、面接官も重々承知しています。
ただ、「未経験」なので、不利なことの方が多いのは確かです。
そのさいに、どううまく回答できるかがポイントになります。
若手の3大誤解(3)「ネガティブ要素があるから、どうせムリだろうな」
これは私もよく聞かれるのですが、完全な誤解です。
たとえば前職を3カ月で辞めていると、「堪(こら)え性のない人間だから使えなさそうだし、またすぐ辞めると思われるに決まってる」と、最初の一歩が出なくなってしまう。
不安視するあまり、「その3カ月は勤めていなかったことにする」といった、経歴詐称に手を染める人までいます。こんなことが入社後にバレたら即刻クビになり、よけいに転職できなくなります。
若手だからこそ、まだまだ許されることもあるのです。それなのに、自分で決めつけてフリーズしてしまう、これではうまくいくものもうまくいきません。
以上が「若手の3大誤解」です。







