「お金は欲しいけど、あまり仕事はしたくない」「仕事はキライじゃないけど、一生お金のために働くのはイヤだ」
そんな思いが少しでもあるのなら参考にしたいのが、入社4年目の26歳でFIRE(経済的自立と早期リタイア)を果たした遠藤洋氏の著書『投資をしながら自由に生きる』(ダイヤモンド社)だ。仕事をしながら小型株集中投資によって資産を築いた著者が、「最速でお金から自由になる」ための秘策を伝授! さらに、お金にも時間にも場所にも縛られず、好きなことで楽しみしながら収益を得て、自分の人生を最大限に満喫する方法を徹底指南する。(初出:2022年7月3日)
※本稿は『投資をしながら自由に生きる』より一部を抜粋・編集した初出時より再構成いたしました。
「お金」と「時間」の自由を
同時に満たす2つの条件
【前回】からの続き ここで本書における「本当の自由」の定義を再度、確認しておきましょう。
【お金の自由】「生活費+人生を楽しむためのお金」が十分に使える状態
【時間の自由】「自分の時間の80%以上」を好きなことに使える状態
「本当の自由」とは、この2つの条件が同時に満たされている状態です。そこで、この状態を実現するために、何をしなくてはいけないのかを見ていきましょう。
「労働」に頼って
お金を稼がない
まず、お金を稼ぐ必要があるのは疑いの余地がありません。
しかし、単に収入だけ高くなっても、その高い収入を維持するために仕事がずっと忙しいままの状態だと、自由な時間が確保できません。
やはり、自分の時間をお金と交換し続ける労働者的な働き方で収入を増やしても、「本当の自由」にはたどり着けないことがわかります。
どうしたら「お金」と「時間」を
同時に手に入れられるのか?
労働収入だけに頼った働き方では、自由に使える時間を増やそうとすると、どうしても仕事を減らす必要があります。
「仕事を減らすと収入も減って、支出をまかなえなくなってしまう」というのが多くの人が共通して抱える大きな課題です。
そう考えると、「時間の自由」を確保しながら収入を上げる手段は、節約することでも、副業をはじめることでもなく、次の2つに集約されます。
①労働収入の時間単価を上げる
②投資収入を増やす
「本当の自由」を最短で獲得するためには、この2つにつながるもの以外に、時間を費やしている暇はないのです。
自分の時間を使わず
お金を得る手段
単純計算ではありますが、労働収入の時間単価が2倍になれば、働く時間を半分にしても、いまの生活水準をキープできます。
さらに時間単価が4倍になれば、働く時間を半分にしたうえで収入を2倍にすることが可能になります。
ところが会社員の場合、これは現実的に難しいでしょう。仮に時間単価を2倍にできたとしても、雇用契約によって「所定労働時間」が定められているため、労働時間を半分にすることは難しいからです。
お金を得る手段としての
労働と投資の違い
そこで必要になるのが「投資収入」です。投資収入のメリットは、自分の時間をほとんど使わなくてもいいところです。
不動産を所有していれば、何もしなくても住んでいる人が家賃を払ってくれます。株式を所有していれば、その会社の経営陣が成長戦略を考えて、従業員が仕事をしてお金を稼いできてくれます。
「自分の時間を使わずにお金を生み出す」ための手段として、投資に勝るものはないといっても過言ではありません。
投資抜きで本当の自由は
手に入れることはできない
労働の時間単価を上げるのも大事ではあるのですが、投資なくして「本当の自由」を手にすることはできないでしょう。
その点、自分のビジネスを所有する「ビジネスオーナー」は、労働と投資の両方の側面をあわせ持っています。
上場企業の株式を購入すれば、その企業のオーナーの1人になれます。経営に直接タッチしなくても、企業が成長して利益が出ている限りは、配当金や株価の上昇で恩恵を手にすることができます。
小さな起業でつくる
“お金を生み出す装置”
しかし、自分のビジネスを所有する場合、経営やビジネスのメンテナンスも自分自身でやる必要があります。他人の会社に投資するのと違い、自分ですべてをコントロールすることができますが、その分どうしても自分の時間を使う必要が出てきます。
とはいえ、立ち上げ当初はともかく、ビジネスが軌道に乗れば、必要最低限のメンテナンスで、自分が事業に直接携わらなくても収益を生み出し続けることができます。
最低限の労働によって
人生を楽しむ支出を得る
場合によっては同じ時間を使って収益を2倍、3倍に伸ばしていくことも可能です。ここが、会社員として働き続けるのと、大きく違う部分です。
こうして投資とビジネスオーナーとしての最低限の労働による収入が、支出(生活費+人生を楽しむお金)をつねに超える状態になれば、「本当の自由」を手にすることができるのです。
※本稿は『投資をしながら自由に生きる』より一部を抜粋・編集したものです。