自分の考えていることが、うまく人に伝えられない」「人とコミュニケーションをとることに、苦手意識がある」と悩む方は多くいます。しかし、その悩みこそ「相手とよい関係を築き、人を動かす」ための第1歩に変えられるのです。『超完璧な伝え方』の著者、4代目バチェラー・黄皓氏による「誰とでもスマートに人間関係を築く」ための簡単なテクニックを紹介します。

「何か話さなきゃ…」気まずい沈黙を逆転させる、魔法のひと言Photo: Adobe Stock

沈黙が気まずくなくなる魔法のひと言

話が合わない人と、長時間一緒に過ごさなくてはならない場面もあります。

そんなときにシーンとした沈黙が流れると、気まずいですよね。

何か話さなきゃ。でも何を話せばいいかわからない」と焦った経験がある人は多いのではないでしょうか。

たとえば、気になった相手とはじめて2人だけで食事に行ったとき。

盛り上がるかなと思ったら話が合わず、気まずくなってしまいました。

相手も緊張でガチガチ。でも、コース料理で予約しているので2時間は2人きりで過ごさなければいけません。

こんなとき、どうすればいいでしょうか。

実は、この気まずい沈黙を打開する魔法のセリフがあります。

「普段、沈黙は苦手なんだけど、君との沈黙は、不思議と嫌な感じがしないね。意外と黙っていても平気かも。本当に落ち着くから、無理に喋らなくてもいいよ

このように、沈黙自体を全肯定するのです。

「何か喋らなきゃ」と焦るのではなく「無理に喋らなくてもいい」と気持ちを切り替えることで、自分も相手もリラックスできます。

すると、かえってお互い言葉が出てくるものです。

(黄皓著『超完璧な伝え方』から一部を抜粋・改変したものです)