20年以上多くの読者に選ばれ続けてきた大学案内大学図鑑!』が今年もパワーアップして発売された。現役生・OB・OGら5000人超のナマの声によってつくられた本書は他の大学選びのひとつの手段として選ばれている。本記事では最新版である『大学図鑑!2024』の出版を記念して、内容の一部を抜粋し再編集してお届けする。(本記事は2022年12月時点に執筆した『大学図鑑!2024』をもとにしています)

大学生Photo: Adobe Stock

 越谷キャンパスと湘南キャンパスに加え、2021年から東京あだちキャンパスが誕生した。

越谷キャンパス

 越谷キャンパスは、北越谷駅から徒歩圏内。のどかな雰囲気の中に昭和感を残す住宅街に立つ。ゆったりと流れる元荒川の向こうに校舎が立つ風景は、青春っぽさに満ちている。やや辺鄙な立地だが、車やバイク通学は禁じられており、自転車利用の学生が多い。

 教育施設は非常に充実している。古典芸能練習室や介護体験実習室のほか、教員をめざす人向けに約50部屋の練習室を設けたピアノレッスン棟や、子どもたちと遊ぶ実習のためのプレイルームまである。箱庭療法が実践できる実習室など、心理関係の設備も充実。2018年春には、ネイティブ講師や留学生と交流できる他言語交流室が移設・リニューアルした。

湘南キャンパス

「湘南」といってもオシャレな海岸沿いにあるわけではなく、陸の孤島のような山の中という立地。最寄り駅はどれも歩いてたどりつくのはほぼ不可能な遠さで、バス利用は必須だ。夕方の学内のバス停には、長蛇の列ができる。

 通学のハードルは高いが、「入学前に覚悟していたのでそこまでツラくなかった」との声も多い。レンガ造りの校舎はほどよくメルヘンチックで、あたたかみのある雰囲気。メディア、語学関連の設備が充実しているほか、給食室のような大型設備がそろう調理学実習室、プロさながらの映像制作スタジオもある。

東京あだちキャンパス

 2021年4月から東京にキャンパスが誕生。東武スカイツリーライン谷塚駅から徒歩約13分。限りなく埼玉に近い住宅街で、「都心」と言うのははばかられるものの、近くには日本庭園を楽しめる公園もあり優雅。講堂や体育館や図書館なども充実、在学生は校舎内全域でWi-Fi利用可能。