○たとえばこういう人の場合
26歳女性、大卒。新卒入社した会社で勤務中。今回は初めての転職で、同業種・同職種への応募。

【NG!】「今は他も複数社受けていますので、その選考状況によります」

→入社意欲が感じられない回答は避けましょう。

【OK!】「内定を頂いてから2カ月後と考えています。すぐにでも御社で働きたい気持ちは強いのですが、在職中ですので、きちんと引き継ぎを完了させてから、円満退職したいと思っています。

 2カ月と申したのは、現職の就業規則を確認したところ、退職の場合は2カ月前に届け出る旨記載があるのを事前に確認したからです。これまで退職された先輩方も、そのくらいかかっていました。

 今は長期間に及ぶプロジェクトにも関わっていませんので、引き継ぎは2カ月あれば充分と見込んでいます。

 もし2カ月では長すぎるようでしたら、もう少し短期にできないか交渉します」

→退職に必要な時間と理由をきちんと述べています。最後にその時間を縮める努力も伝えているので、面接官も入社意欲を感じてくれることでしょう。

今の会社を、すぐ辞めることはできますか?

○面接官が知りたいのはココ
「はい、すぐ辞めます」は求めてないからね
できるだけ早い時期で実現する入社計画を、具体的に聞きたい

 無難な質問よりも、こういった無茶振りの方が応募者の本性をつかみやすいので、あえて偏ったこの質問で、応募者の即応力を測ってみたい。面接官はこう思っています。

 良かれと思って「はい、御社で働きたいので、今すぐ辞めます」と回答すると、現職の仕事を放り出す無責任で自分勝手な人ととられ、悪印象になるので注意してください。