30歳で4回転職している女性、面接官に納得される答え方とは?(写真はイメージです) Photo:PIXTA
約20年間、1万人以上の就職・転職活動を支援してきたキャリアカウンセラーの中谷充宏さんは、転職の面接に臨む人の20代から30代前半の若者の8~9割が、対策をしておらず、その最大の原因が「ありのままがいいという誤解」をしていると言います。若手が転職する際に面接で求められる回答とは?『20代~30代前半のための転職「面接」受かる答え方』(秀和システム刊)から、抜粋して紹介します。
当社とご縁があった場合、いつ入社できますか?
○面接官が知りたいのはココ
改めて当社への思いや入社意欲を感じたい
時間がかかるなら、納得できるように説明してほしい
不採用を決めた人に、入社可能時期を聞いても意味がありません。
内定の可能性が高い人だからからこそ、具体的な入社タイミングを聞くことで、応募者の入社意思を確実に押さえておきたいと、面接官は思っています。
だから、「内定を頂けたら、よく考えます」、「まず家族や友人に相談した上で決めます」といった歯切れの悪い回答だと、入社意欲が乏しいと見限られます。注意してください。
「ぜひすぐ来てほしい」との要望に応じられれば良いですが、在職中だと現勤務先の退職手続きや引き継ぎなどで、応じられないケースも当然あるでしょう。
その場合、面接官は、
「今、担当している重責業務が今週で完了し、後任への引き継ぎを考えると、内定を頂いてから約1カ月は必要です」
というように、どれくらいかかりそうか、なぜそのくらいかかるのかを、きちんと伝えてほしいと思っています。
○たとえばこういう人の場合
26歳女性、大卒。新卒入社した会社で勤務中。今回は初めての転職で、同業種・同職種への応募。
【NG!】「今は他も複数社受けていますので、その選考状況によります」
→入社意欲が感じられない回答は避けましょう。
【OK!】「内定を頂いてから2カ月後と考えています。すぐにでも御社で働きたい気持ちは強いのですが、在職中ですので、きちんと引き継ぎを完了させてから、円満退職したいと思っています。
2カ月と申したのは、現職の就業規則を確認したところ、退職の場合は2カ月前に届け出る旨記載があるのを事前に確認したからです。これまで退職された先輩方も、そのくらいかかっていました。
今は長期間に及ぶプロジェクトにも関わっていませんので、引き継ぎは2カ月あれば充分と見込んでいます。
もし2カ月では長すぎるようでしたら、もう少し短期にできないか交渉します」
→退職に必要な時間と理由をきちんと述べています。最後にその時間を縮める努力も伝えているので、面接官も入社意欲を感じてくれることでしょう。
今の会社を、すぐ辞めることはできますか?
○面接官が知りたいのはココ
「はい、すぐ辞めます」は求めてないからね
できるだけ早い時期で実現する入社計画を、具体的に聞きたい
無難な質問よりも、こういった無茶振りの方が応募者の本性をつかみやすいので、あえて偏ったこの質問で、応募者の即応力を測ってみたい。面接官はこう思っています。
良かれと思って「はい、御社で働きたいので、今すぐ辞めます」と回答すると、現職の仕事を放り出す無責任で自分勝手な人ととられ、悪印象になるので注意してください。
確かに、次の転職先に自分の気持ちが移り、現職がおざなりになるのは分かりますが、現職の引き継ぎや残務処理をしっかりしない自分勝手さが前面に出すぎるのは、当然ながら問題です。
面接官も、すぐ辞めるのが難しいことはちゃんと分かっていますから、たとえば、
「今すぐは在職中なので難しいですが、内定を頂きましたら、できるだけ早く入社できるように今の職場と調整してみます」
と、縮める努力をする気持ちがあることと、できれば現実的にどれくらいの期間があれば退職が可能なのかを、きちんと語ってほしいと思っています。
○たとえばこういう人の場合
34歳男性、大卒。現在まで3社に勤務。現職は5人の部下を持つマネジャー職。今回は4社目の転職で、同業種・同職種への応募。
【NG!】「はい、もちろんです。現職はできるだけ早期に辞めたいと思っていますので」
→現職に配慮がない、自分勝手ととられる発言は慎むべきです。
【OK!】「申し訳ございませんが、今はまだ在職中のため、すぐには退職できません。
現職では申し出てから実際の退職まで約1カ月必要です。
もちろん御社の入社タイミングについて、もっと早い必要があれば、現職と相談の上で可能な限り調整します。
ただ、私も現職ではマネジャーという管理職ポジションに就いております。
自分の任務をきちんと遂行してきた自負がありますし、去り際をいい加減にしたくはありません。
しっかりと業務引き継ぎを終えた上で、気持ちよく御社に転職したいと考えております」
→今すぐには退職できない理由と共に、期待に応えようとする姿勢を感じられます。去り際やプロ意識について語ることにより、自分勝手さを排除できています。







