約20年間、1万人以上の就職・転職活動を支援してきたキャリアカウンセラーの中谷充宏さんは、転職の面接に臨む人の20代から30代前半の若者の8~9割が、対策をしておらず、その最大の原因が「ありのままがいいという誤解」をしていると言います。若手が転職する際に面接で求められる回答とは?『20代~30代前半のための転職「面接」受かる答え方』(秀和システム刊)から、抜粋して紹介します。
当社とご縁があった場合、いつ入社できますか?
○面接官が知りたいのはココ
改めて当社への思いや入社意欲を感じたい
時間がかかるなら、納得できるように説明してほしい
不採用を決めた人に、入社可能時期を聞いても意味がありません。
内定の可能性が高い人だからからこそ、具体的な入社タイミングを聞くことで、応募者の入社意思を確実に押さえておきたいと、面接官は思っています。
だから、「内定を頂けたら、よく考えます」、「まず家族や友人に相談した上で決めます」といった歯切れの悪い回答だと、入社意欲が乏しいと見限られます。注意してください。
「ぜひすぐ来てほしい」との要望に応じられれば良いですが、在職中だと現勤務先の退職手続きや引き継ぎなどで、応じられないケースも当然あるでしょう。
その場合、面接官は、
「今、担当している重責業務が今週で完了し、後任への引き継ぎを考えると、内定を頂いてから約1カ月は必要です」
というように、どれくらいかかりそうか、なぜそのくらいかかるのかを、きちんと伝えてほしいと思っています。