2型糖尿病患者の場合、砂糖で甘く味付けされた飲み物(加糖飲料)の摂取が、寿命を短くする可能性のあることが報告された。米ハーバードT.H.チャン公衆衛生大学院のQi Sun氏らの研究によるもので、詳細は「The BMJ」に4月19日掲載された。
この研究には、米国内の看護師を対象に実施されている「Nurses’ Health Study;NHS」と、医療従事者対象の「Health Professionals Follow-up Study;HPFS」という二つの大規模コホート研究のデータが用いられた。それぞれの研究のベースライン時または追跡期間中に2型糖尿病と診断されていた1万5,486人(平均年齢61.3歳、女性73.6%)を解析対象として、2~4年ごとに実施されていた食事調査から、加糖飲料やその他の飲料の摂取量を把握。それらの摂取量と、全死亡(あらゆる原因による死亡)、心血管疾患の発症、心血管死のリスクとの関連を検討した。