この本は100万円以上の価値がある!」東証プライム上場社長で現役マーケッターである「北の達人コーポレーション」木下勝寿社長が絶賛。大きな話題となっている一冊の本がある。それが、コピーライティングの第一人者である神田昌典氏が25年の集大成『コピーライティング技術大全──百年売れ続ける言葉の原則』だ。スマホ時代に完全対応し、従来のコピーライティング書の常識を凌駕する本書のポイントを抜粋して紹介する。

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意図的に自社のポジションを決める

 我々が独自に開発したシートに、【PMMサーチシート】がある。

 【PMMサーチシート】は9カテゴリー、23項目から成る。

 これまでこのシートについていろいろ見てきた。

 今回は、「(5)ポジショニング」である。

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 ポジショニングとは、マーケットにおける自社、あるいは商品・サービスの「位置づけ」のこと。

 単に、「業界第1位」と順番を指すものではない。

 高級路線志向や、子ども向け衣服に特化など、意図的に自社のポジションを決めることだ。

 ただ、ポジショニングについては書籍が多数あり、ここで全部網羅はできない。

 コピーライティングで最低限知っておくべき内容だけに絞る。

衣服のケースを考える

 衣服の場合を考えてみよう。

 大手チェーンのように、男性・女性・子ども・大人向けなど幅広く扱えば、ポジショニングは「総合衣料」になる。

 一方、女性向け海外高級ブランドのセレクトショップのポジショニングは、女性向け高級ブランドになる。

 スペースが限られた商店街店舗の近所に、大手チェーンがやってきた場合、同じように「総合」のポジショニングを取ろうとしても、まったく歯が立たない。

 そんな場合は、特定の分野や商品に特化することでポジショニングを変え、大手が扱わない珍しい商品を揃えれば、活路が見出せる。

 そうすると「地域No.1の品揃え」や、「〇〇日本一」といった表現につながる。

 また、対象となるマーケットを決めるのもポジショニングである。

 特に、事業規模を拡大したいときは、マーケットを大きくとらえるのが効果的だ。

 牛丼店の場合、牛丼業界というマーケットで自社を位置づけるのが普通だが、自社を「ファーストフード業界」ととらえると、マーケットは大きくなる。

 さらに、「外食産業」ととらえると、もっと大きくなる。

直接競合と間接競合という観点

 この場合、直接競合と間接競合という観点で考えてみる。

 直接競合とは、自社や個別の商品・サービスと直接競合する同業者。

 一方、間接競合とは、広い分野でとらえたときに競合となりうる相手だ。

 牛丼店でいえば、直接競合は他社の牛丼店。間接競合は、ファミリーレストランとなる。

 Uber(ウーバー)で知られるアメリカのUber Technologies Inc.は「タクシー業界」を、もっと大きなマーケットである「物を運ぶことに関連することはすべて含む」という「物流業界」ととらえ、ポジショニングを変えることで急成長したのだ。

PS.1.『コピーライティング技術大全』の活用法を解説したセミナー動画をご覧いただけます。

(この動画は予告なく終了することがあります)

PS.2.本書の巻頭・巻末には、あなたの売上を劇的に上げる4つの最強の武器…【PMMサーチシート】【PMMセルフチェックシート】【「BTRNUTSS」見出しチェッカー】【PASBECONAテンプレート】を書籍初公開しました。
 そしてこのたび、【広告評価プログラム】について特許を取得しました。

 これら4つの武器は、四半世紀の叡智を凝縮したもので、即効性と再現性が担保されています。

【9割の人が知らない】ウーバーが急成長した興味深い理由

(本原稿は、神田昌典・衣田順一著『コピーライティング技術大全──百年売れ続ける言葉の原則』からの抜粋です)