東京理科大学の大学生だったとき、夏休みの暇つぶしで突如「そうだ、投資をしよう!」と思い立った。証券口座を開設して、家庭教師のアルバイトで稼いだ貯金を“タネ銭”をほぼ全額投入。知識ゼロ・経験ゼロの状態から投資をしてみたものの、わずか2週間で全額、溶かしてしまった……。そこで投資を諦めず、本腰を入れて勉強。ベンチャー企業に入社してから本領を発揮して、1銘柄だけでも億単位のリターン(売却益)を得るなどして、入社4年で独立。そこで得た投資の最終結論は、常識の真逆をいく「小型株集中投資」という手法だった。その投資法を1問1答のクイズ形式で楽しみながら学べる『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円 【1問1答】株ドリル』(ダイヤモンド社)の著者が、アマチュアだからこそプロに勝てる“儲かる株の見つけ方”を基礎の基礎から応用まで解説する。

【お金を増やす】200万円台の元手を1代で44兆円にまで増やした“驚異の投資家”Photo: Adobe Stock

10万円の元手を
1億円に増やせるか?

【前回】からの続き 「10万円の元手で投資を始めて1億円の資産を築くことは可能でしょうか?」と尋ねられたことがあります。

私は「時間はかかるけど、十分に実現可能」だとその人に答えました。

米国株の例ですが、Amazon.com(AMZN)が上場したばかりの頃、仮に10万円分の株を買って、今も持っていたら、おおよそ2億円(2000倍)になる計算です。

200万円台の元手を
44兆円に増やした人

アメリカの著名投資家で、「投資の神様」と呼ばれるウォーレン・バフェット氏は現在92歳ですが、大学卒業後に父親の証券会社で働いていた当時の元手は2万ドル(約270万円、1ドル134円換算)だったといいます。

米投資会社バークシャー・ハザウェイを60年近く率いてきた今、その元手からバフェット氏は、株式資産約44兆円(約3281億ドル、2023年3月末時点)にまで増やしています。

極端な例かもしれませんが、少なくとも株式投資には資産を大幅に増やす力があるといえます。

「兆円」単位の資産を
一代で築く“株式のパワー”

米経済誌フォーブスでは毎年、世界長者番付を発表していますが、そうした超大富豪たちは株式による莫大な金融資産を保有しています。

莫大な資産を持っていないごく普通の人が一代で、億万長者どころか「兆円」単位の資産家になるほどの威力が株式投資にはあるのです。

※本稿は『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円 【1問1答】株ドリル』(ダイヤモンド社)の著者によるものです。