2015年の発売以降、今でも多くの人に読まれ続けている『ありがとうの神様』。本書は、小林正観さんの40年間に及ぶ研究のなかで、いちばん伝えたかったことをまとめた「ベスト・メッセージ集」だ。あらゆる悩みを解決する「ありがとう」の秘訣が1冊にまとめられていて、読者からの大きな反響を呼んでいる。この連載では、本書のエッセンスの一部をお伝えしていく。

ありがとうの神様Photo: Adobe Stock

守護霊は、あなたのことが好きで好きで、
あなたが喜ぶように手を貸してくれる

 いつも、「私」を見守ってくれている存在=「守護霊」は、自分がもっとも気に入っている人にくっついて、その人を支援するようです(どうやら、守護霊さんは、私たちの右脳の上45度、40cmのところに、22cmの塊として存在しているらしい)。

 私たちが、目の前の現象に対して、「ありがとうございます」「嬉しい、楽しい、幸せ」と言っていると、守護霊さんは、「私」を喜ばそうとして、さまざまな現象を起こしてくれます。

 ところが、「不平不満・愚痴・泣き言・悪口・文句」を言い続けていると、守護霊さんはしょんぼりして、膝を抱えて座ってしまうらしい。

 守護霊さんは、この人のことが好きで好きで、この人が喜ぶように手を貸してくれます。

 あちこちの守護霊の意見を聞いたり、営業活動をしたり、走り回ったり飛び回ったりしながら、私たちを喜ばすために一所懸命にやっています。

 ですから、目の前の現象に文句を言うことは、守護霊さんのやったことを否定することになる。

 自分の自我やわがままで、「これは好き、これは嫌い」と言っていると、守護霊さんはしょんぼりして、やる気をなくすみたいです。

 守護霊の姿を見たという方がいます。故・中川昌蔵さんという方です(大阪・日本橋の中川無線電気という会社の創始者であり、会長:当時)。

 中川さんとは、1週間ほど、ある宿にこもりインタビューをさせていただいたことがあります。

 中川さんは実際に守護霊を見たらしいのですが、「不平不満・愚痴・泣き言・悪口・文句」を言った瞬間に、膝を抱えてしょんぼりしたそうです。

 しかしおもしろいことに、守護霊に「あるひと言」を言った瞬間に、ニコッと笑って再び応援してくれたといいます。そのひと言とは、

「ありがとう」

 です。

「不平不満・愚痴・泣き言・悪口・文句」を言った結果として、守護霊さんの支援を受けられなくなった。

 自分ひとりの力で戦わなければいけない状態になって「どうもうまくいかない。何をやっても天上界は支援をしてくれない」と思ったとき、空に向かって「ありがとう」を言うと、守護霊さんが戻ってきてくれます。

 守護霊さんの存在が確認できると、「自分の努力や頑張りで人生が成り立っている」という考えが根本から変わります。

「私」の人生というのは、生まれながらにシナリオがあり、それを守護霊さんが、私以上に膨大な力で成り立たせてくれているのです。

 守護霊は、精霊の一部ですが、ひとつの精霊の能力は、私の感覚では、「10の68乗」人分あるみたいです。

 私たちがどんなに必死に頑張っても、せいぜい、3人か5人分が限界でしょう。

 だとしたら、「ありがとう」を言って、精霊(守護霊)を味方につけたほうがずっと得だと思いませんか?