昨年末、国家資格制度や「レベル4」飛行が解禁されたことで、ドローンの活用範囲が広がっています。個人でも映画のワンシーンのような動画を取れる――、そんな魅力はもちろん、ドローンを使ったビジネスにも魅力を感じているのか、ドローンスクールはいま、ビジネスパーソンを中心に人気を集めています。そこで今回は国際ドローン協会代表理事の榎本幸太郎さんの著書『飛ばせる・撮れる・楽しめる ドローン超入門』(青春出版社刊)からドローンによる新たな可能性について抜粋して紹介します。
「レベル4」解禁、有人地帯での補助者なし目視外飛行が可能に!
ドローンには、さまざまな「可能性」があります。
誰もが手軽に映画のワンシーンのような空撮を楽しめるようになるという可能性、離島や山間部、被災地など鉄道や車での運搬が困難な場所に迅速に食料や医薬品などの物資を届けられるようになるという可能性、その他にも大きな橋梁やダムなどインフラの点検、スポーツの試合やコンサートの空撮などドローンの活用の可能性は広がっています。
実際、2022年12月からドローンの国家資格制度がスタートしました。「一等無人航空機操縦士」という国家資格と、安全なドローンであることを証明する「第一種機体認証」を取得することで、これまでは認められていなかった、人々が暮らす市街地の上空(有人地帯の上空)にドローンを飛ばして空撮したり、荷物を運んだりすることなどができるようになったのです。