若者に金融リテラシーを教えるよりも重要なこととは?
最近では、若者に金融リテラシーを教えて資産形成を促すべきだとされる。これは間違ってはいないものの、人的資本と金融資本の大きな非対称性を考えれば、資産運用以上に重要なことがある。それは働く(人的資本を活用する)ことだ。
私はこれも20年以上前から繰り返し述べていて、そのたびに多くの読者をがっかりさせてきたようだが、それでもこれはものすごく重要なので、強調しておかなくてはならない。
※この記事は、書籍『シンプルで合理的な人生設計』の一部を抜粋・編集して公開しています。
作家
2002年、金融小説『マネーロンダリング』(幻冬舎文庫)でデビュー。『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』(幻冬舎)が30万部の大ヒット。著書に『国家破産はこわくない』(講談社+α文庫)、『幸福の「資本」論 -あなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」』(ダイヤモンド社刊)、『橘玲の中国私論』の改訂文庫本『言ってはいけない中国の真実』(新潮文庫)など。最新刊は『シンプルで合理的な人生設計』(ダイヤモンド社)。毎週木曜日にメルマガ「世の中の仕組みと人生のデザイン」を配信。