これから年末までが
中古マンション最大の買い時
実は22年10月11日以降、持ち家購入者は大きく減り始めている。この日は全国旅行支援が開始されたほか、日本への入国者数の上限も撤廃されたため、日付を覚えている人もいるだろう。
政府はそれまでステイホームを推奨していたのに対し、この日を機に方針を180度転換。レジャーなどの外出を推奨するようになった。
こうなると、2年半の鬱憤(うっぷん)もあり、持ち家購入は優先順位が大きく落ちる。中古マンション市場でも在庫が増え始め、価格も下振れの調整が入っている。今は新築・中古ともに売れていないのである。
ただし筆者は、コロナ禍による需給逼迫の反動として23年中は需給緩和が続くと考えているが、来年以降は再び需給がタイトになると想定している。金融緩和政策に伴う低金利が今後も続く見込みであり、ローンを借りてマンションを買いやすい状況に変わりはないからだ。
となると、これから年末までが中古マンションの最大の買い時になる。その理由は、だぶついた在庫がたくさんあって選び放題なのと、競合となる買い手が少なく落ち着いて買える状況にあるからだ。
もしあなたが物件購入を検討しているならば、久しぶりに来たこのチャンスを生かさない手はない。「新築信仰」から一度離れて、中古物件に目を向けてみてはいかがだろうか。