マンションの評価改正の新ルールにより、来年から多くのタワマンで相続税評価額が上昇することは必至だ。では、その影響が大きそうなマンションはどこなのか。そこで今回、国税庁が公表した計算式をベースに、マンションの“割安度”を示す「評価乖離率指数」を作成、ランキングにした。特集『タワマン節税 緊急事態』(全9回)の#6では、神奈川県の59棟のランキングを紹介する。(ダイヤモンド編集部 山本 輝)
「増税危険度」の高いタワマンは?
神奈川県の59棟をランキング
マンションの評価改正の新ルールが6月末、明らかになった。本特集#1『タワマン節税つぶしの全貌判明!お得な対策は年内の「駆け込みマンション贈与」?』で、その概要について解説したが、つまるところ来年から適用予定の評価改正のターゲットになるのが、築浅・高層という“タワマン度”の高い物件だ。
それでは、実際に影響を受けることが見込まれるのはどのタワマンなのか。今回、ダイヤモンド編集部では、国税庁が公表した新ルールに基づき、首都圏・関西圏のタワマン1029棟を対象に、理論上の市場価格と相続税評価額との差である「評価乖離率指数」を算出。市場価格よりも評価額が低い、すなわち“割安度”の高いタワマンランキングを作成した。
割安度が高いということは、裏を返せば新ルールで税負担が増す可能性がある「増税危険度」の高い物件であるということだ。自身の物件のリスクを見極めて、適切な対策を講じてほしい。
今回は、神奈川県の59棟のランキングを紹介する。早速、次ページでランキングをみてみよう。