不動産投資 売りどき・買いどき#6Photo:PIXTA

コロナ禍でにぎわいが消えた大阪・ミナミ、人が流れてきた軽井沢、そして千葉や神奈川の奥地。注目を集めたエリアの不動産売買は活況なのか。不動産投資家たちが各エリアの本当の姿を明かした。特集『不動産投資 売りどき・買いどき』(全11回)の#6では、「気になるエリア」をテーマに、不動産投資家による覆面座談会の第5回をお届けする。(ダイヤモンド編集部副編集長 臼井真粧美)

訪日客が消えた大阪ミナミ
路線価下落率は全国最大

――コロナ禍の影響で投資用不動産の売買は止まりましたか。

投資家I アジア富裕層向けは軟調。海外から物件を見に来れないから。小さい物件ならまだしも、金額が大きいものはやっぱり自分の目で確かめて購入を決めます。だから契約日を遅らせたり、見送ったりすることが多くなっています。

投資家B 日本人相手の売買は意外と止まっていません。融資は低調なはずなんですけど、手持ちのお金が余っているんでしょう。緩やかにさばけている。

――コロナ禍前はインバウンド(訪日外国人旅行客)で盛り上がっていたエリア、たとえば大阪の繁華街のミナミ(大阪市中央区)は安く売買されていますか。インバウンドが消えたミナミは、2021年分の路線価(1月1日時点)が前年比26.4%下落。その下落率は全国最大でした(各税務署の最高路線価の変動率で比較)。