ネットやマスコミからもたらされる多くの情報に何が正しいのか、間違いなのか翻弄されてしまいます。そこで1000以上の医学的エビデンス・学説から「食事」「ダイエット」「肌ケア」「運動・睡眠」の4領域の関係性を明らかにし、納得感のあるシンプルな取り組みをまとめたのが、『無理なく続ける! 太らない 老けない 病気にならない 最高のルーティン』です。著者はAI×健康アプリ「SOULA pie」の開発に長年携わってきた著者と、AGE研究の世界的権威である昭和大学医学部の山岸昌一教授(糖尿病・代謝・内分泌内科学部門)が監修という信頼の一冊。本書で紹介している毎日をベストコンディションで過ごすための源泉ポイントを、本書からいくつか紹介します。

断続的断食において体重が1~8%減少していた

断続的ファスティング、ダイエットにいちばん効果的な方法は?
方法の違いによる明確な効果差はない

 さまざまなダイエット法の中で、近年、注目を集めているのが断続的なファスティング(断食)です。面倒なカロリー計算や特定の栄養素を制限することなく、自然にカロリー制限や糖質制限(インスリンを出すのを抑制)ができるとして人気です。

 断続的断食には、いくつかタイプがあります。

 一つ目のタイプは、隔日断食です。“食べない日”と“自由に食べられる日”を交互に繰り返すもので、食べない日でも、水だけは飲んでいいとしていたり、もう少しマイルドに、必要なエネルギーの約25%(500~800㎉)までは摂取してもいいとしていたりする方法もあります。

二つ目のタイプは、5対2断食です。週に5日は好きなだけ食べ、2日間は「食べない日」とする方法です。

 そして、三つ目のタイプは、時間制限断食です。食事を取ってもいい時間帯を一日4~10時間に制限して、その時間帯は自由に食べていい代わりに、それ以外の時間帯はゼロカロリーの飲み物だけ摂取するというものです。

 米国イリノイ大学での研究では、これらすべての断続的断食において、摂取カロリーが10~30%減少して、体重が1~8%減少することが確認されました。